渋滞地獄が生んだ怪発明、シート下トイレを量産しようとしている中国EVの本気

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
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中国の電気自動車(EV)メーカーであるセレス(SERES)が、車両のシート下から展開して使用する折りたたみ式車載トイレの特許を取得したことが明らかになった。

英BBCや自動車専門メディア「トップ・ギア」などによると、セレスは昨年4月に中国の国家知識産権局へ「車載トイレ(In-vehicle toilet)」の特許を出願し、今年4月10日に最終承認(出願番号:CN224104011U)された。

特許の構造と機能

当該特許の構造は、シート下に収納されたトイレユニットが、ボタン操作や音声命令に応じてレール上を滑り出し、展開されるというものだ。使用後は折りたたまれて元の状態に戻り、車内の空間を損なわない設計となっている。

また、悪臭対策として、廃棄物を乾燥・気化させる回転式加熱素子や、内部の臭気を車外へ排出する専用の換気扇、排気ダクトといった主要装置も明記されている。汚物は別タンクに収集され、ユーザー自身で廃棄する仕組みだ。トップ・ギアはこの特許について、実用性に懐疑的な見方を示している。

過去の車載トイレとセレスの企業背景

車載トイレの導入事例は過去にもあり、1950年代のロールス・ロイス・シルバーレイスの特注モデルには、シート下に金メッキ製のトイレが装備された例が存在する。昨年行われたサザビーズのオークションでは、この特注車両が12万6,500ユーロ(約2,366万円)で落札された。今回のセレスの特許は、こうした富裕層向けの特注品ではなく、大型SUVの量産を前提とした設計である点が特徴だ。

セレスは、ファーウェイと提携して「アイト(AITO)」ブランドを展開する重慶拠点のEVメーカーである。同社は、過剰供給と価格競争が激化する市場環境下で利益を確保できている数少ない企業の一つと目されている。BBCによると、セレスは欧州や中東、アフリカへと販路を拡大している。

付加価値競争の象徴、中国EV市場の現在

今回の車載トイレは、中国EV市場における付加価値競争の一環といえる。すでに市場では、マッサージ機能付きシートや冷蔵庫、カラオケシステムを搭載した車両が普及している。業界関係者の間では、中国の大都市における深刻な交通渋滞が、こうした車内環境の利便性を高める機能への需要を喚起しているとの見方が強い。

なお、具体的な量産計画や搭載時期、オプション価格などについては現時点で明らかにされていない。

引用:中国国家知識産権局
引用:中国国家知識産権局

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