
電気自動車(EV)需要の鈍化が続くなか、内燃機関を活かしたカーボンニュートラルへの模索
世界的なEV需要の鈍化を受けて各メーカーが戦略の見直しを迫られるなか、日本の自動車業界では内燃機関車両の排気ガスからCO2(二酸化炭素)を直接回収する技術の開発が加速している。こうした取り組みの成否が注目される。
スズキが軽トラで実証したCO₂回収技術
NHKなどの報道によると、スズキはCO2回収装置を搭載した農業用軽トラックを公開した。同車両は走行中の排気ガスを荷台下部の装置に通し、CO2をタンクに回収する仕組みだ。
回収したCO2は農業用ビニールハウスなどに供給し、農作物の栽培に活用する計画としている。ビニールハウス内のCO2濃度を高めて光合成を促す仕組みを利用したもので、農家は追加の燃料費をかけずに収穫量を増やせるため、環境負荷の低減とコスト削減の両立が期待できるという。
CO₂の農業活用と脱炭素化への期待
スズキの担当者は、EVへの移行が難しい地域があるとして、「既存のガソリン車でもカーボンニュートラルを達成することが目標」と語った。
マツダも排気ガスからCO2を回収する装置の開発を進めており、2035年をめどに実用化を目指している。
マツダも追うCO₂回収の現実的戦略
内燃機関の排気ガスからCO2を直接回収するこうした技術が、脱炭素化に向けた現実的な選択肢として関心を集めていると、NHKは報じた。