雨の日、ブレーキが効かない?! 疑うべきはサスペンションではなかった!

【引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません】雨の日、車が特に不安定に感じることがある。ブレーキを踏んでも普段より長く滑り、水たまりを通過した時にハンドルが手の中で少し浮くような感覚も生じる。路面状況と速度も原因だが、最初に確認すべきはタイヤだ。雨の中では車の出力よりも、タイヤ4本が水をどれだけうまく排出できるかが重要となる。タイヤの溝は路面との間の水を排出する排水溝であり、摩耗して水を捌ききれないと、タイヤが浮き上がる水膜現象が起こる。ハンドルが軽くなり、車が操作より一拍遅れてついてくる感覚を受けることもある。JAF(日本自動車連盟)の実験でも、残り溝がすり減ったタイヤで時速100kmから急ブレーキをかけた場合、乾いた路面での制動距離は42.6mだったのに対し、濡れた路面では70.5mまで伸び、約1.7倍に達した。電子式姿勢制御装置があっても、タイヤが路面を捉えられなければできることは大幅に減少する。

【引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません】タイヤの溝の深さ1.6mmは「もう少し走っても大丈夫」という余裕の範囲ではなく、交換を先延ばしにしてはいけない使用限界に近い。溝が浅くなるほど排水性は低下し、濡れた路面での制動性能は大きく損なわれる。雨が多い季節には、3mm前後から状態を注意深く見る必要がある。溝の間に浮き出ている摩耗表示線だけでなく、片側だけが摩耗している偏摩耗や、表面のひび割れも確認すべきだ。走行距離が短くても古いタイヤは安心できない。

【引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません】空気圧が不足するとタイヤの接地面が乱れ、高速の雨道で水膜現象の危険が高まる可能性がある。しかし、雨が降るからといって空気圧を勝手に上げるのも正しくない。タイヤが冷えた状態で運転席のドアの内側に記載されたメーカーの推奨値に合わせることが優先される。タイヤ空気圧監視システム(TPMS)の警告灯が消えていても、空気圧が正常である保証はない。警告灯は圧力がかなり下がった後に点灯することがあるため、月に一度はゲージで直接確認するのが確実だ。

【引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません】水たまりで車が滑り始めたら、驚いてハンドルを急に切ったりブレーキを強く踏んだりしがちだ。しかし、進行方向をできるだけ真っ直ぐ保ち、アクセルペダルから足をゆっくり離し、タイヤが再び路面を捉えるまで待つ必要がある。豪雨ではクルーズコントロールも切っておく方が安全だ。新しいタイヤでも深い水を速い速度で通過すると水膜現象が生じる可能性があるので、結局最も確実な予防策は減速することだ。雨の日に特に車が滑りやすい場合、サスペンションや駆動方式を疑う前にタイヤを確認するのが順序だ。溝が残っていても摩耗が進んでいたり空気圧が低く、ゴムがひび割れている場合、雨道での性能はすでに大幅に低下している可能性がある。乾いた道路で静かにスムーズに走ることと、濡れた道路でしっかりと止まることは全く別の話だ。梅雨入り後に不安を感じる前に、今のうちにタイヤ4本の溝と空気圧を点検しておきたい。

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