
エンジンオイルの交換周期はエンジンの種類やオイルのグレードによって異なり、誤った慣行が余分なコストを生じさせている可能性がある。
5,000kmごとの交換習慣は本当に正しいのか
多くのドライバーが習慣的に5,000kmごとにエンジンオイルを交換してきた。しかし、この習慣は今や無駄遣いの可能性が高い。グローバルメーカー各社はすでに推奨交換周期を1万km以上に変更している。
ガソリン自然吸気エンジンの基準では、一般条件で1万〜1万5,000km、または12か月のうち早い方が公式の交換基準となっている。
自動車の専門家やメーカー各社の見解でも、これと同様の見方が示されている。近年のエンジンオイルの品質向上を踏まえれば、適切な条件下では1万kmまで交換を延ばしても性能劣化はさほど大きくないという評価が一般的となっている。

言い換えれば、5,000kmごとの交換がエンジン保護に特別有効とする根拠は薄い。メーカー推奨周期への移行は、不要なオイル廃棄を減らすだけでなく、維持費の節減にもつながると専門家は指摘する。
エンジンの種類によって基準は異なり、ターボはより短いサイクルでの交換が必要となる
5,000kmごとの交換が不要だということは、すべての車が1万kmまで耐えられることを意味するわけではない。エンジンの種類によって推奨周期が異なる。ターボガソリン(TGDI)エンジンは熱と圧力の負荷が高いため、一般条件でも8,000km、シビアコンディションでは5,000kmに短縮される。

自然吸気ガソリンが1万〜1万5,000kmを推奨するのに対し、約40%短いサイクルが求められる。ディーゼルエンジンは逆に、一般条件基準で1万5,000〜2万kmまで許容される車種もある。
使用するオイルの種類によっても周期は変わる。鉱物油は5,000〜7,000km、部分合成油は7,000〜1万km、全合成油は1万〜1万5,000kmが目安となる。全合成油を使用しながら5,000kmごとに交換している場合、性能の半分も活かさないまま廃棄していることになる。
走行距離が少なくても6か月ごとに確認する必要がある

もう一点、見落とされがちな注意点がある。走行距離が少ないという理由だけで、交換を先延ばしにするのは禁物だ。オイルは走行距離にかかわらず、時間の経過とともに酸化し、水分が浸透して性能が低下する。年間走行距離が少ないドライバーでも、6か月〜1年ごとの交換が推奨される。
シビアコンディションに該当する場合も、交換周期を短縮する必要がある。短距離の繰り返し走行や市内走行、氷点下10度以下または38度以上の極端な気温、未舗装道路走行、長時間のアイドリング、高速走行や牽引が多い場合もシビアコンディションに分類される。この場合、ガソリン自然吸気は7,500km、ターボは5,000kmでの交換が適切とされている。
結局のところ、判断基準は一つに尽きる。自車のオーナーズマニュアルに記載されたエンジンの種類ごとの推奨周期、使用オイルのグレード、走行条件を確認することが最も正確な判断材料となる。5,000kmごとの交換を長年の習慣としているドライバーは、一度オーナーズマニュアルを開いて確認することを勧めたい。