
【引用:Honda】北米で販売される2026年型ホンダ・パスポートRTLの車両本体価格は、配送費を除いて4万4950ドル(約714万6,400円)。競合するヒョンデ・サンタフェXRTは4万2040ドル(約668万3,800円)で、パスポートが2910ドル(約46万2,700円)高い。どちらもAWDを標準装備するガソリンエンジンのミドルサイズSUVだが、設計思想は大きく異なる。パスポートは5人乗りの2列シートに荷室と走破性を集中させたモデル。一方、サンタフェXRTは7人乗りの3列シートを備え、家族での多人数移動にも対応する。単純な価格比較だけではサンタフェが有利に見えるものの、そもそも座席構成と用途が異なるため、まず必要な乗車人数を明確にすることが重要だ。

【引用:Honda】パスポートRTLは3.5リッターV6自然吸気エンジンと10速ATを搭載し、最高出力285hp、最大トルク262lb-ftを発揮する。サンタフェXRTは2.5リッター直列4気筒ターボと8速ATの組み合わせで、最高出力277hp、最大トルク311lb-ft。パスポートは最高出力で8hp上回る一方、低中速域で重要となる最大トルクはサンタフェが49lb-ft高い。最大牽引能力は、必要な装備と条件を満たした場合、パスポートが5000lb(約2268kg)、サンタフェXRTが4500lb(約2041kg)となる。ただし、乗員や荷物、ヒッチなどの重量も許容総重量に含まれるため、カタログ上の最大値を常に利用できるわけではない。EPA推定燃費は両車とも市街地19mpg、高速25mpg、複合21mpgで同等だ。

【引用:Honda】荷室容量では、2列専用設計のパスポートが明確な強みを持つ。2列目後方で44.0cu.ft、2列目を倒した最大値は104.6cu.ftを確保する。サンタフェは2列目後方で40.5cu.ft、全シート格納時で79.6cu.ft、3列目使用時には14.6cu.ftとなるため、多人数乗車と大容量の荷室を同時に求める場合は実車確認が欠かせない。一方、悪路向け装備ではサンタフェXRTが18インチホイールとオールテレインタイヤ、8.3インチの最低地上高、専用テレインモードを標準装備する。パスポートRTLも8.3インチの最低地上高と7種類の走行モードを備えるが、オールテレインタイヤやオフロード専用サスペンションは上位のTrailSport系に限られる点に注意したい。

【引用:Honda】日本のユーザーにとって注目すべきなのは、Hondaがパスポートの国内導入を正式発表したことだ。ただし、2026年後半から日本で発売される予定なのは北米のベースグレードRTLではなく、上級仕様の「PASSPORT TRAILSPORT ELITE」である。日本仕様の価格や装備、保証内容などは現時点で未発表のため、北米RTLの4万4950ドルをそのまま国内価格の目安にはできない。3列目を日常的に使い、価格と燃費、都市部での取り回しを重視するならサンタフェXRTが現実的だ。反対に、5人乗りで十分であり、広大な荷室、V6の滑らかさ、牽引能力、本格的なオフロード性能を求めるなら、日本導入予定のパスポートTrailSport Eliteは待つ価値のある一台となるだろう。