3万ドルで自動運転可能な電動ピックアップ、フォードの逆転戦略

【引用:フォード】米フォードはCES2026で、2028年から自社の電気自動車に自動運転レベル3を適用する計画を明らかにしました。注目点は、約3万ドル水準の中型電動ピックアップトラックを優先対象とし、高級フラッグシップではなく大衆価格帯から先行導入する点です。前方注視不要という条件付き自動運転を量販価格帯で実装する方針は、従来の業界常識とは異なるアプローチといえます。

【引用:フォード】フォードの電気自動車・デジタル・デザイン最高責任者ダグ・フィールド氏は、レベル3を最高の技術をアクセス可能な分野に投入する戦略と位置付けました。フォードが定義するレベル3は、特定条件下で運転責任をシステムが担い、ドライバーが前方監視から解放される段階です。これは現在主流のレベル2支援機能とは明確に一線を画します。

【引用:フォード】同社は電気自動車事業を収益性重視で再編する一方、自動運転分野への投資は継続しています。2027年に発表予定のユニバーサルEVプラットフォームを基盤に、センサーとソフトウェアを自社開発し、電装アーキテクチャを簡素化することでコスト抑制を図ります。さらに2026年以降はAIアシスタントを導入し、車両とユーザーのインタラクション強化も進める計画です。

【引用:フォード】競合との比較では、ゼネラルモーターズが高価格帯キャデラックに限定してレベル3を導入予定であるのに対し、テスラは法的にはレベル2の範囲にとどまっています。フォードの戦略は技術の先鋭化よりも普及性を重視した点に特徴があり、市場の反応次第では将来的に無人タクシー事業への展開余地も残されています。自動運転の大衆化に向けた実装モデルとして、業界内での影響は小さくないと考えられます。

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