
5月、トヨタのピックアップトラック「ハイラックス」が10年ぶりに全面刷新された新型として登場した。発売から2カ月がたった現在も注目を集め続けている。ピックアップトラックという車種には明確な限界があるにもかかわらず、問い合わせが続く理由を探る。

ハイラックスという名前が持つ力は大きい。1968年の初代モデル以来、世界190以上の国・地域で販売され、累計2,800万台を超えたロングセラーで、ピックアップトラックの代名詞として知られる。10年ぶりに骨格から手を入れたフルモデルチェンジを受けたことも、注目を集める理由の一つだ。

デザインは基本型の「Z」とタフさを強調した「Z Adventure」の2種類。相撲の立ち合いから着想を得たフロントマスクを採用し、日本初の「サルファメタリック」を含む全5色を用意した。パワートレインは2.8L直噴ディーゼルに6速ATを組み合わせ、最高出力150kW(204馬力)、WLTCモードで最大11.9km/Lの燃費を実現する。

価格は税込498万800円から550万円。販売店によれば、割り当て台数は1店舗当たり1台程度で、納車は早くても年内か年明けになる見通しという。大衆的な車種ではないが、ブランドの重みと10年ぶりの進化、そして限られた供給が希少性を高め、発売から2カ月がたった今も注目を集めている。