「2027年以降」はないと宣言…トヨタ・ハイランダー、発売延期報道に真っ向から反論した理由

トヨタが、次世代の3列大型電気SUV「ハイランダーEV(Highlander EV)」の発売時期がさらに延期され、2027年以降にずれ込むとの一部報道に真っ向から反論した。米国トヨタの広報担当者はメディアとのインタビューで、7月に発表した「2027年初頭発売」という目標スケジュールに変更はないと明言した。ハイランダーEVの生産開始時期が数カ月から最大約1年延期され、2027年以降にずれ込むとの報道を公式に否定した形だ。

2026年2月に世界初公開されたハイランダーEVは、当初2026年秋から本格的な量産に入る予定だった。しかし、トヨタは7月、最終的な品質調整を理由に生産開始を少なくとも約8週間延期した。米ケンタッキー州ジョージタウン工場で生産予定のこの3列電気SUVについて、日経アジアは、部品サプライチェーンに調整後のスケジュールが通知され、早くても2027年1月になってから生産ラインが稼働すると報じた。これに対しトヨタ北米法人は、2027年1月の量産開始は従来示していた「2027年初頭発売」の範囲に正確に合致しており、追加で確保した時間は量産移行前の最終点検と厳格な品質検証を行うための措置だと説明した。

トヨタは今回の量産スケジュール調整について、米国内の電気自動車需要の減少とは全く関係がないと明確に線を引いた。実際、2026年第1四半期の米国全体の電気自動車販売台数は前年同期比21%減となった一方、同期間のトヨタの電気自動車納車台数は3倍以上に急増し、対照的な動きを見せた。一方、ハイランダーEVとプラットフォームや生産ラインを共有する兄弟車、スバル「ゲッタウェイ(Getaway)」もジョージタウン工場で生産される予定だ。スバルも7月、「発売前の最終調整に十分な時間を確保するため、生産を延期する」と明らかにしており、両社が品質確保に向けて同様の対応を取っていることを示した。

トヨタの今回の対応は、短期的な量産スピード競争よりも完成度と安全性を最優先する方針を改めて裏付けている。3列大型SUV市場は大家族で利用するユーザーが多く、耐久性や品質に対する消費者の期待も非常に高い。トヨタとスバルが量産時期を2027年初頭に合わせて徹底した検証作業を進める中、ジョージタウン工場から出荷される次世代電気SUVラインアップの商品力と完成度に対する市場の期待はさらに高まるとみられる。

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