日本で消えた三菱「ミラージュ」、セダン版はいまも進化を続けていた! 顔を一新したアトラージュがタイで愛される理由はどこにある?

引用:三菱自動車
引用:三菱自動車

三菱自動車工業のタイ法人が2026年7月1日に開幕した「ファストオートショー・タイランド2026」(7月1〜5日)で、現地生産のコンパクトセダン「アトラージュ」の一部改良モデルを初披露した。今回の改良で最も目を引くのは、外観デザインの刷新に加えて安全装備が拡充された点だ。

このモデルは、かつて日本国内でも販売されていたコンパクトハッチバック「ミラージュ」のセダン仕様にあたる。タイのほかフィリピンでも生産されており、仕向け地ごとに「ミラージュG4」など異なる車名で流通している。新興国市場をメインターゲットに据えてデビューを飾ったのは2013年のことだった。

外観で最大の変更点はフロントグリルのデザインだ。三菱のデザイン言語「ダイナミックシールド」の方向性を保ちつつ、従来モデルよりも力強く現代的な印象へと仕上げられている。

車体サイズは全長4305mm、全幅1670mm、全高1515mm、ホイールベースは2550mm。パワートレインには1.2リッター直列3気筒ガソリンエンジンとCVTの組み合わせが採用され、最高出力78馬力、最大トルク100Nmを発生する。燃費は23.3km/Lと発表されている。

グレード構成はエントリー仕様「アクティブ」と上級仕様「スマート」の2タイプ。今回の改良により、前方衝突警報(FCW)と車線逸脱警報(LDW)を備えたADASカメラがエントリー仕様のアクティブにも標準搭載され、安全装備の幅が広がった。

上級仕様のスマートには、ピアノブラックまたはカーボン調の加飾パネルが採用され、上質感が演出されている。

ボディカラーはホワイト、ブラック、ダークグレーの3色。価格はアクティブが約270万円(56万4000バーツ)、スマートが約300万円(61万9000バーツ)となる(2026年7月上旬の為替レートで換算)。

タイ市場においてアトラージュは、厳しい燃費・環境基準をクリアした小型車に与えられる政策区分「エコカー」に位置づけられており、扱いやすい車体サイズと優れたコストパフォーマンスから日常の足として根強い支持を集めている。今回の改良でエントリーグレードの商品力が高まった分、より幅広い顧客層へのアピールが期待される。

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