
日産自動車が、米国で進めていた電気自動車(EV)の生産計画を中止し、内燃機関車の生産に切り替えることが分かった。
2日(現地時間)、米EV専門メディアのCleanTechnicaによると、日産は米ミシシッピ州のキャントン工場で予定していたEVの生産を取りやめ、代わりにSUVとピックアップトラックを生産する。
キャントン工場でエクステラ・フロンティア生産
同工場では、新型SUV「エクステラ」と、ピックアップトラック「フロンティア」の改良モデル、加えてボディオンフレーム構造を採用する関連車種を生産する計画としている。これまで掲げてきたEV中心の投資計画から、大きくかじを切る形となる。
2021年発表の780億円・EV2車種計画
日産は2021年、同工場に5億ドル(約780億円)を投じてEV2車種を生産する計画を発表していた。当初の計画が維持されていれば、米国市場における手ごろな価格帯のEV供給拡大につながるとみられていた。しかし、4月30日付で部品サプライヤー宛てに送られた書面により、同計画の正式な中止が明らかになった。
今回の戦略変更は、市場環境と需要動向の変化を踏まえた判断とみられる。日産は計画見直しの理由として、市場環境や顧客ニーズの変化、事業方針の転換を挙げている。EV向けに想定していた生産ラインは、収益性の高い内燃機関ピックアップトラックの生産に振り向けられる見通し。
世界EVシフトに逆行する戦略
結果として今回の決定は、世界的なEVシフトの流れに逆行する動きとして注目を集めそうだ。日産は当面、米国市場で内燃機関車を軸とした戦略を継続する公算が大きく、それに伴う生産体制の再編も今後さらに進むとみられる。
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「EV計画中止」という見出しは刺激的だが、実態は「Re: Nissan」で掲げた「市場ニーズへの適合」を冷徹に実行した結果だろう。北米をはじめ世界的にEV普及が踊り場を迎える中、需要が不透明な場所に780億円を投じ続ける方が経営としては危うい。
ホンダが巨大なEV工場を「塩漬け」にせざるを得ない状況を見れば、日産の判断は極めて機動的で現実的だ。日産にはe-POWERという強力な武器があり、これを軸にガソリン車を含めた最適なポートフォリオを組み直すのは、現在の市場環境では正解と言える。
メディアは「逆行」と煽るが、変化の激しい自動車業界において、数年前の予測に固執せずリソースを再配分することこそが真の戦略だ。SDV化などの基盤技術は維持しつつ、足元の収益を確保するこの決断は、株主や従業員を守るための「筋肉質な経営」への転換として評価すべきではないか。
ホンダと協業するならまずOEMを増やすべき
例えばアコード→ティアナ、プレリュード→シルビア、オデッセイ→プレサージュ、エルグランド→エリシオン、フリード→キュービック、スカイライン→インスパイア
まずはこれぐらいは供給することが可能な筈だ
いらない車種ばかり