スカイライン400R、“伝説の終章”公開 日産の魂が動き出す

【引用:インフィニティ】SUVが主流となった世界の自動車市場で、日産とその高級ブランド・インフィニティがあえてセダンへの回帰を宣言した。日産は象徴的モデル「スカイライン」の限定版を発表し、インフィニティは後輪駆動セダンの新開発計画を公式化した。縮小傾向にあるセダン市場の中で両ブランドが示した方向性は、性能競争を超えて「原点への回帰」とも言える。

 

【引用:Youtubeチャンネル「日産自動車株式会社」】日産が公開した「スカイライン 400Rリミテッド」は、400馬力級の3.0リッターツインターボV6エンジン(VR30DDTT)を搭載し、計400台のみ生産される最終限定版だ。最高出力400馬力、最大トルク48.4kg·mを維持しながらエンジン応答性と変速フィールを最適化。フロントサスペンションとリアアンチロールバーの強化により走行安定性を高め、19インチのダンロップタイヤを標準装備するなど、最終型にふさわしい仕上がりとなっている。

【引用:日産】外観は伝統的なスカイラインの流麗なシルエットを継承しつつ、カーボンファイバーミラーキャップや専用グリルパターンなど、限定仕様ならではの細部で差別化された。ドア下部の「400R Limited」エンブレムやレッドラインのアクセントがスポーティさを際立たせ、車内にはシリアルナンバー入りアルミプレートと専用レザーシートが採用された。価格は約693万5,500円で、標準400Rより約45万円高い。日産はこのモデルを「スカイラインセダンの終章」と位置づけ、ブランドの伝統を象徴する記念碑的存在としている。

【引用:インフィニティ】一方、インフィニティは後輪駆動セダンの復活を公式に発表した。インフィニティ・アメリカのティアゴ・カストロ副社長は「新しいRWDセダンを開発中で、2027年の発売を目指している」と語り、既存のQ50の哲学を継ぐ新世代モデルになると明言。搭載エンジンは日産・フェアレディZと同系の3.0リッターツインターボV6で、出力は約450馬力に達すると見られている。SUV一辺倒となった現在の市場で、ブランド本来の「ドライビングプレミアム」を取り戻す狙いがある。

【引用:日産】専門家は今回の動きを「時代の逆行」としつつも、長期的にはブランド価値を再構築する契機と評価する。電動化やSUV化が進む中でも高性能セダンを望む層は確実に存在し、BMW・M5やメルセデスAMG・E63などがその需要を支え続けている。日産とインフィニティは、こうした“走る歓び”を求める市場の声を信じ、再びセダンという原点に立ち返ったのである。

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