「ケーブルはもういらない」ポルシェ新型カイエン、車を停めるだけで11kW充電

引用:ポルシェ
引用:ポルシェ

ポルシェは、新世代の純電気自動車(BEV)「2026 ポルシェ カイエン エレクトリック」を発表した。従来のカイエンが持つ個性を継承しつつ、電気自動車特有の利点を融合させている。内燃機関モデルの電動化ではなく、専用プラットフォームを採用した完全なBEVであり、タイカン、マカンEVに続くポルシェ第3の純電動モデルである。

バッテリー容量は全グレード共通で113kWh。航続距離は、カイエン エレクトリックが577km、カイエンS エレクトリックが588km、カイエン ターボ エレクトリックが565kmとなっている。最高出力はそれぞれ325kW(436馬力)、490kW(657馬力)、850kW(1,140馬力)を発生し、0-100km/h加速は順に4.8秒、3.8秒、2.5秒を達成した。特にカイエン ターボは1,100馬力を超えるスーパーカー級の性能を誇る。

充電機能については、AC充電ポートを車両左右に配置し、左右どちらからでも充電可能な設計を採用した。急速DC充電は車両左側で対応する。充電リッドは画面操作やジェスチャーによる電動開閉が可能だ。最大の特徴はワイヤレス充電への対応であり、専用パッド(別売)を通じて最大11kWの速度で充電できる。

外観デザインは、ポルシェの伝統的なアイデンティティと電気自動車らしい独創性を融合させた。4点式デイタイムランニングライトを備えたマトリックスLEDヘッドランプや、空力特性を考慮したエアブリーダー、洗練されたフロントラインが特徴である。ボディサイズは全長4,985mm、全幅1,980mm、全高1,674mm、ホイールベース3,023mmのラグジュアリーSUVであり、20〜22インチの多彩なホイールデザインがスポーティな印象を演出する。リア部は一文字のライトストリップとロゴを組み合わせ、垂直のエアブリーダーとアグレッシブなディフューザーを備えるなど、優れた完成度を実現した。

走行性能面では、アダプティブエアサスペンション(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント:PASM)を標準装備する。トルクベクタリング、デュアルモーターAWD、4Dシャシーコントロールが統合制御され、あらゆる路面状況で快適な走行を支える。リアアクスルステアリングとオフロードパッケージはオプション設定となる。即応性の高いトルクと回生ブレーキ、静粛性など、カイエンの美点と電気自動車の強みが高度に融合したモデルである。

インテリアは運転者中心のレイアウトとし、次世代のインテリジェントディスプレイを採用した。大型カーブドデジタルメーターやARヘッドアップディスプレイ、アンビエントライトを備え、物理ボタンを最小限に抑えつつも、空調や音量調整には操作性を重視して物理スイッチを残すなど実用性にも配慮した。助手席用大型ディスプレイによるエンターテインメント機能や豊富な高級素材の選択肢、パノラミック・スライディング・ルーフ、2列目のゆとりある居住空間など、ファミリーカーとしても高い完成度を誇る。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2025-0299-36708669-thumb
「6速MTで蘇った名車」初代NSXのアルミシャシーに載せたカーボンボディ、ミラノで動き出した復活劇
CP-2022-0024-36737443-thumb
「中国勢が高級化に転じた」北京モーターショー2026の主戦場、価格競争はもう過去のものになった
CP-2024-0164-36711467-thumb
一般利用者を締め出す充電所、テスラがアリゾナで動かした"ロボタクシー先行戦略"の全貌
CP-2024-0164-36711787-thumb
「製造コストを半分に」BMWがAIで仕掛けるバッテリー革命、クロアチアとの異色タッグが動き出した
CP-2024-0164-36712163-thumb
「騒音も振動もなく、突然止まる」エンジンの指揮者が切れる瞬間、修理費は交換費の何倍にもなる
CP-2023-0216-36695490-thumb
タイヤ交換1回でガソリン代が変わる時代、等級ラベルを読めない人が損をする
CP-2024-0164-36712421-thumb
「輸出の半分がEVになった」中国の自動車産業、3月に内燃機関から電動化へ軸足を移した
CP-2025-0367-36704716-thumb
「テスラを倒しにきた」BMWが社運をかけた新型i3、8月にミュンヘンで量産開始