
日本の自動車業界でミッドシップスポーツカーの系譜を象徴する一台として名高い「トヨタ MR2」が、再び注目を集めている。きっかけは、特許庁の公報を通じて明らかになった「GR MR2」という新商標の出願だ。この公報が公開されたのは12月3日のことだった。
この一報が伝わるや、業界内外では復活への期待が急速に広がっている。では、MR2とは一体どのようなクルマだったのか。
MR2が世に出たのは1984年。日本メーカーとして初めて市販化されたミッドシップエンジン車という記録を持つモデルだ。ミッドシップとは、車両構成部品のなかでも最も重い部類に入るエンジンを車体中央付近に搭載する方式を指し、前後の重量配分を理想的に整えることで、コーナリング時の運動性能や加速力を高めるうえで有利に働く。
エンジンを前方に収める必要がないという構造上の特性により、ノーズラインを低く設計することが可能になった。これが自然と、ワイド&ローの比率を持つスタイリングへとつながっている。結果として、優れた空力性能とスポーティなデザインを兼ね備えたクルマに仕上がった。