史上初の快挙…テスラ モデルY、米NHTSAの厳格ADAS試験に唯一合格

引用:テスラ
引用:テスラ

米電気自動車(EV)大手テスラのSUV(スポーツタイプ多目的車)「モデルY」が、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の新たな先進運転支援システム(ADAS)試験に合格した最初の車種となった。

2025年11月以降製造のモデルYが対象

ロイター通信などの報道によると、NHTSAは7日(現地時間)、2026年型テスラ・モデルYが新たに導入したADAS試験に合格したと発表した。合格したのは2025年11月12日以降に製造されたモデルYとなる。

この試験は連邦議会の要請を受けて2024年11月にNHTSAが承認し、NHTSAの「新車評価プログラム(NCAP)」に追加された試験項目となる。同基準に合格した車種はこれまで存在しなかった。

歩行者AEB・死角介入など4項目を新評価

従来の評価は前方衝突警告や車線逸脱警告などを中心に行われていた。新試験はこれらに加え、歩行者向け自動緊急ブレーキ、車線維持支援、死角警告、死角介入の4項目を新たに評価対象とした。

NHTSAのADAS評価項目拡充の歴史

NHTSAは、技術の進展に対応し、安全な交通環境を整備するための措置だと説明した。同局は2011年に横滑り防止装置(ESC)、前方衝突警告、車線逸脱警告を評価項目に追加していた。

さらに2013年にはリアビジョンシステム、2015年には自動緊急ブレーキを新車評価項目に追加してきた。今回のADAS試験の追加は、運転支援技術が安全性評価において占める比重の大きさを示している。

NHTSAのジョナサン・モリソン局長は、今回の合格について、最も包括的な安全評価の提供に向けた取り組みにおける重要な前進だとの認識を示した。また、今後この要件を満たす自動車メーカーが増えることへの期待を表明した。

テスラFSDレベル2運用と国際展開

テスラは無人運転車「ロボタクシー」の実現を目指し、完全自動運転ソフトウェアの開発を進めてきた。FSDは、目的地までAI(人工知能)が加速・制動・車線変更などを担う技術となる。

ただし、現行のFSDはドライバーが運転席で監視する「監督付き(Supervised)」の形態で運用されており、米国自動車技術者協会(SAE)による自動運転レベルの区分ではレベル2に相当する。同技術は米国、カナダ、中国、メキシコ、プエルトリコ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国で導入されており、このほどオランダ当局からも利用認可を取得した。

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