「走行中にホイール脱落の危険」テスラ、サイバートラック173台を緊急リコール

引用:テスラ
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テスラがサイバートラックRWDモデルに対するリコールを実施した。対象となるのは18インチ標準ホイール装着車で、台数は173台に限定される。原因として挙げられているのはブレーキローター周辺の構造不具合で、走行中にホイールが車体から脱落する可能性があるという。現時点で事故や人的被害は確認されていないものの、高速走行時や急激な操舵時に危険性が高まるとされ、テスラは早期対応に踏み切った。

引用:テスラ
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ブレーキローター亀裂とホイール脱落メカニズム

今回問題となったのは、ブレーキローターのホイールスタッド孔に発生する亀裂だ。テスラによれば、繰り返し加わる路面衝撃やコーナリング時の荷重によって応力が集中し、スタッド固定部が損傷する恐れがあるという。亀裂が進行した場合、ホイールスタッドがハブから脱落し、最終的にホイール保持力が失われる可能性がある。保証修理は少なくとも3件報告されており、実車レベルで異常が確認されていたことも明らかになっている。

引用:テスラ
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173台限定の背景:RWDモデルの需要低迷

一方で、今回のリコールはサイバートラックRWDの販売規模を示す材料としても注目されている。対象車両の生産期間は2024年3月から2025年11月とされるが、18インチ仕様車の実際の量産開始は2025年8月末とみられており、実質的な生産期間は約3か月にとどまる。リコール対象が173台のみという事実から、市場では低価格帯RWDモデルの需要が想定を下回っていた可能性が指摘されている。テスラはサイバートラック全体の詳細な販売台数を公表しておらず、今回の数字が販売動向を推測する一つの指標となった。

引用:テスラ
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正規サービス拠点での無償修理対応

さらに問題視されているのは、同様の不具合が疑われるブレーキローターが一部サービス拠点で修理用部品として使用されていた点だ。これにより、過去に整備を受けた車両にも同一不具合が存在する可能性が浮上している。テスラは6月20日から対象オーナーへの通知を開始し、正規サービス拠点で前後輪のブレーキローターやハブ、ラグナットなどを改良品へ交換する予定としている。今回の事例では、部品品質だけでなく、サービス部品管理体制の妥当性についても検証が求められる状況となっている。

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