【緊急警告】中国EVは“走る監視カメラ”か?米欧が全面禁止へ動く衝撃の内幕とは

車載の隠しカメラ?
中国EVで個人情報問題が浮上
米国・EUが規制強化へ

引用:Unsplash
引用:Unsplash

中国製電気自動車(EV)をめぐるデータセキュリティ問題が世界的に懸念されている。単なる性能や価格競争力ではなく、プライバシー侵害こそが焦点だ。多数のカメラ、センサー、マイク、GPS、インターネット接続機能を備えることで、乗員の位置や行動、通話内容、スマートフォン内データまで収集できる点が問題視されている。

英『フィナンシャル・タイムズ』は、中国製EVを「車輪付きスマートフォン」と呼び、データスパイ活動が可能だと指摘した。一般消費者はもちろん、機密情報に触れる公務員にとって深刻な脅威となり得るという警告だ。こうした懸念を受け、米国と英国は厳格な規制に乗り出し、欧州連合(EU)も国家安全保障の観点から対策を講じている。

引用:長城汽車
引用:長城汽車

中国EV、データ収集問題で米・EUが規制に着手

英『ガーディアン』は、中国のEVメーカーがカメラやセンサー、マイク、GPS、インターネット接続を介して車内外の状況をリアルタイムで取得していると報じた。車両とスマートフォンが連携すると、連絡先、メッセージ、写真、位置情報などの機密データが外部サーバーへ送信される可能性があり、車両が「移動式監視システム」と化す恐れがある。

米国務省は2027年から中国製EVのソフトウェア使用を全面禁止し、2030年にはハードウェアまで規制する方針だ。英国も防衛施設や公共機関周辺での中国製EV駐車を制限し、公務員による車両スマートフォン連携を禁止するよう勧告している。実際に英国防省は一部軍事基地内で当該車両の駐車を禁止し、機密会議施設周辺での走行を制限する指針を導入した。

EUも同様に、国家安全保障とデータセキュリティを理由に本格的な規制を検討中だ。欧州外交評議会(ECFR)の報告によれば、EUは中国製EVのデータ収集方法と海外送信の有無を精査し、自動車のサイバーセキュリティ基準とデータ輸出管理の法制化を進めている。専門家は「EVはもはやデジタル兵器に等しい」と指摘し、国際協調による情報漏洩対策の必要性を強調している。

引用:Unsplash
引用:Unsplash

日本も「中国EVデータリスク」への備えが急務

中国政府は2025年版指針で自動運転・ADASデータの越境移転に事前審査を義務付けた。BYDの2024年日本販売は2,223台だが、2025年までに専売店100店舗・年3万台体制を掲げ、軽自動車規格EVの投入も視野に入れる。中国EVの流入拡大とともに、車載カメラや通信機能によるデータ漏洩リスクへの懸念が一段と高まる状況だ。

日本側では経産省タスクフォースやJAMA・JAPIAの『自動車産業サイバーセキュリティガイドライン V2.2』が車載データ暗号化や国内サーバー運用、SBOM管理を推奨し、国交省も2027年度からセキュリティ格付け制度を導入する方針だ。高価格に次いで「情報漏洩への不安」がEV購入障壁の上位に挙がる中、メーカーの透明性確保と第三者試験結果の公開こそが「走る監視カメラ」というレッテルを払拭する鍵となる。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-33518933-thumb
ハリウッド女王アリアナ、選んだのは“空間と快適” 愛車が語る素顔
CP-2023-0076-33609005-thumb
車内空気にカビと細菌が漂う、暖房ONで“汚染循環”が始まる
CP-2023-0065-33584636-thumb
「え、こんなに簡単?」、初めてでもできた“オイル交換の真実”
CP-2023-0065-33542147-thumb
ホンダとトヨタ、北米・アジアをまたぐ“グローバル二強”の直接対決
CP-2023-0186-33542454-thumb
日産が攻勢、エルグランドがミニバンの価値観を塗り替える
CP-2023-0065-33513499-thumb
電動クーペSUVの新基準、iX4が“平均値”を一気に引き上げた
CP-2023-0065-33507289-thumb
「スーパーカーはいらない」、Z世代女性スター4人が“毎日SUV”を選んだ理由
CP-2023-0397-33526590-thumb
米国でマツダ“本気EV”が出現、世界市場巻き返しの狼煙
  • アクセスランキング

    ハリウッド女王アリアナ、選んだのは“空間と快適” 愛車が語る素顔
    車内空気にカビと細菌が漂う、暖房ONで“汚染循環”が始まる
    「え、こんなに簡単?」、初めてでもできた“オイル交換の真実”
    ホンダとトヨタ、北米・アジアをまたぐ“グローバル二強”の直接対決
    日産が攻勢、エルグランドがミニバンの価値観を塗り替える
    電動クーペSUVの新基準、iX4が“平均値”を一気に引き上げた
    「スーパーカーはいらない」、Z世代女性スター4人が“毎日SUV”を選んだ理由
    米国でマツダ“本気EV”が出現、世界市場巻き返しの狼煙
    ハンドルが震えた瞬間、それは“危険信号”走行中の異常振動に要注意
    トヨタは本当にやった、電動ピックアップで“実用性の壁”突破

    最新ニュース

    CP-2023-0065-33518933-thumb
    ハリウッド女王アリアナ、選んだのは“空間と快適” 愛車が語る素顔
    CP-2023-0076-33609005-thumb
    車内空気にカビと細菌が漂う、暖房ONで“汚染循環”が始まる
    CP-2023-0065-33584636-thumb
    「え、こんなに簡単?」、初めてでもできた“オイル交換の真実”
    CP-2023-0065-33542147-thumb
    ホンダとトヨタ、北米・アジアをまたぐ“グローバル二強”の直接対決
    CP-2023-0186-33542454-thumb
    日産が攻勢、エルグランドがミニバンの価値観を塗り替える
    CP-2023-0065-33513499-thumb
    電動クーペSUVの新基準、iX4が“平均値”を一気に引き上げた

    主要ニュース

    CP-2024-0181-33409230-thumb
    ハンドルが震えた瞬間、それは“危険信号”走行中の異常振動に要注意
    CP-2025-0248-33479712-thumb
    トヨタは本当にやった、電動ピックアップで“実用性の壁”突破
    CP-2023-0065-33524114-thumb
    冬の“初冷え”が車を襲う、5,000円節約で50万円失う現実
    CP-2023-0065-33443621-thumb
    300万ドル超“ピンク御殿”誕生、車庫ごとブランド化する“異次元センス”が話題沸騰
    CP-2024-0164-33601616-thumb
    量産ラインから白い獣が出た、テメラリオ公開にざわつく
    CP-2024-0164-33601658-thumb
    「高級車なのに“指が落ちた”」BMWソフトクローズで190万ドル判決、技術安全に黄信号