コンセプトでは名作、でも実車は別物…AMGの新型EVセダンにファンが首をかしげた決定的ポイント

AMGの高性能電動セダン
ついに姿を現した最新テストカー
注目のデザイン、その全貌とは

引用:carscoops

メルセデス-AMGが開発を進める電動セダン専用モデルの実車がついに姿を現し、市場関係者とファンの注目を集めている。今回目撃されたテストカーは、部分的にカモフラージュが外された状態で走行しており、主要なデザイン要素が徐々に明らかになってきた。ただ、それにより期待と懸念が同時に浮上している。特にビジョンAMGコンセプトで示された大胆な造形美が失われた点は、少なからぬ失望を招いている。

この車両はAMGの電動化転換を本格的に示す象徴的な存在とされる。AMG専用アーキテクチャであるAMG.EAプラットフォームと軸方向磁束電気モーターを搭載し、1,000馬力以上の出力を目指すとされている。しかし、デザインの完成度への疑問やコンセプトカーとの乖離は、このモデルがポルシェ・タイカンに対抗する「ゲームチェンジャー」となり得るかどうかの疑念を残している。技術的な進歩は明らかだが、外観に期待されたAMGらしさの不足を指摘する声も多い。

引用:carscoops
引用:carscoops

技術は未来志向
デザインは保守的?

今回の新型電動セダンは、AMG史上初めて専用プラットフォームから開発されたモデルとなる。核心は「AMG.EA」プラットフォームと搭載されるヤサ(Yasa)製の軸方向磁束モーターにある。このモーターは1基あたり480馬力と800Nmのトルクを発揮し、重量はわずか24kg。最大3基まで搭載可能で、理論上は合計1,000馬力を超える性能を実現できる。性能数値は確かに期待を集めるに足る内容といえる。電気自動車特有の即応性とAMGが追求するダイナミックな走行感覚が融合すれば、新時代のフラッグシップセダンとしての資質は十分だ。

ただし問題は、注目されるべきデザインが首をかしげさせる点にある。コンセプトで見せた美しい誇張は、実車では大幅に抑えられている。2022年のビジョンAMGコンセプトで話題を呼んだ突出型フェンダーは姿を消し、代わりに平坦で洗練されたボンネットが採用された。車体は低く構えた前面シルエットを維持しつつスポーティさを表現しているが、革新よりも保守的なアプローチに傾いた印象となっている。AMGの新時代を告げる第一弾モデルとしての期待には及ばないという評価が支配的で、空力性能と量産工程の妥協点だとされているが、消費者の期待との乖離は無視できない。

引用:メルセデス-AMG
引用:メルセデス-AMG

「スリーポインテッドスター」は輝くも
消費者の反応は二分

フロントグリルは極めて薄く横長に広がり、ヘッドライト内部にはメルセデスの象徴である星型DRLが配置された。コンセプトカーではDRLが車体パネルに溶け込むように一体化されていたが、実車では従来のヘッドライトユニット内に収められる形に変更されている。視覚的なインパクトは弱まり、独創性よりもブランドの象徴性を優先した印象となった。この星型デイタイムランニングライトは、賛否両論を呼んでいる。一部のファンはメルセデスのアイデンティティを象徴的に表現した試みと評価している一方で、多くの人々は「電動時代にふさわしい斬新さがない」と批判的だ。

ただブランドシンボルを再利用しただけではないかという声もある。結局、ブランドロイヤルティに頼るだけでなく、実質的な感動をどう提供するかが求められている。AMGがこのモデルでタイカンの地位を脅かせるかどうかは、依然として不透明なままだ。テストカーであることを考慮しても、ほぼ完成形に近い輪郭が明らかになっており、最終量産型での大幅な変更は見込めないという見方が強い。期待が大きかった分、失望も大きいという反応が目立つ。AMGが用意した切り札がどこまで機能するか、すべてはデザインの完成度と、今後明らかになる内装・走行性能にかかっている。

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