「カプチーノが牙を剥く!」あの平成ABCトリオの主役がMX-5に真っ向勝負…スズキ×トヨタと描く「令和のスポーツカー革命」とは

スズキ・カプチーノ、復活の兆し
トヨタと共同開発で進行中
発売後はマツダ・ロードスターと直接対決へ

引用:Drive
引用:Drive

スズキが、自社を象徴する軽量スポーツカー「カプチーノ」の復活を計画している。1990年代に「平成ABCトリオ(AZ-1、ビート、カプチーノ)」の一角として名を馳せた名車が、約30年の時を経て、2027年頃に現代版スポーツカーとして再登場する見通しだ。報道によれば、新型カプチーノはダイハツとトヨタとの共同開発が進められており、この新プロジェクトの中心を担うのが「新生カプチーノ」とされている。

今回の復活は単なる懐古ではなく、本格的な軽量ロードスター市場への再挑戦となる。競合モデルは明らかで、マツダの「ロードスター(MX-5)」が直接のライバルに挙げられる。軽快な走りとピュアなドライビングフィールを追求した、往年のカプチーノの哲学を現代的に昇華し、再びクルマ好きを魅了しようという狙いだ。

引用:Driven Car Guide
引用:Driven Car Guide

もはや軽自動車ではない
新型カプチーノ、1.6L級エンジンも視野に

新型カプチーノは、もはや軽自動車枠を超えたモデルになると見られている。全長は3,895mm、ホイールベースは2,410mmとされ、これはマツダ・ロードスターとほぼ同等のサイズ感だ。軽規格を大きく上回ることで、パワートレインの選択肢も広がる。報道では、搭載エンジンとしてトヨタ製の1.3L 3気筒ターボが有力とされ、最高出力は120〜150馬力程度が想定されている。

さらに、代替案として1.6L自然吸気4気筒エンジンの採用も検討されており、いずれの場合も後輪駆動を前提とした設計が進められている。トランスミッションはマニュアルとオートマチックの両方が用意される可能性があり、走りの性能にこだわったチューニングが施される見込みだ。もしこのパッケージが実現すれば、新型カプチーノは「手頃な価格で楽しめる純粋なFRスポーツカー」として、今では希少な存在となるだろう。

引用:Carscoops
引用:Carscoops

3つの個性を詰め込む
手動ルーフ採用の可能性が浮上

新型カプチーノ・プロジェクトでは、開発コストを抑えるためにスズキ・トヨタ・ダイハツの3社が共通のプラットフォームを採用するが、それぞれが独自のデザインを採り入れ、ブランドごとの個性を打ち出す方針だ。スズキは自社の小型ハッチバック「スイフト」からインスピレーションを得たデザインを盛り込み、ディテールでの差別化を図るとみられる。ただのバッジエンジニアリングではなく、明確に個性の異なる3台のロードスターが誕生することになりそうだ。

インテリアは、ダイハツが以前発表した「ビジョン・コペン」コンセプトに近い、デジタルクラスター中心のミニマルなデザインが想定される。ルーフについてはまだ確定していないが、着脱式ハードトップかソフトトップの採用が有力視されており、軽量スポーツカーの性格を考えれば、複雑な電動ルーフではなくシンプルな手動式が選ばれる可能性が高い。

引用:Motortrend
引用:Motortrend

小型ロードスター、いよいよ戦国時代へ
究極の「走る歓び」が再び

新型カプチーノはまだコンセプトカーすら公開されていないが、早ければ2025年にもコンセプトモデルとして披露される可能性がある。ダイハツの次世代コペンやトヨタ・S-FRの開発も進むなか、3台の軽量スポーツカーが、現在マツダ・ロードスターが独占する小型オープン市場に新たな波を起こすかが注目される。

軽量ボディ、FRレイアウト、マニュアルトランスミッション、そして手の届きやすい価格帯。これらすべてを満たすロードスターは、いまや非常に貴重な存在となっている。スズキが再びこの市場に挑戦する姿勢を示したことで、クルマ好きの期待はいやが上にも高まるばかりだ。2027年、本物の「走る歓び」を取り戻すモデルの登場が期待されている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-33325548-thumb
「豪華なのにエコ?」エマ・ワトソンの自動車コレクションの中の答え
CP-2023-0186-33296587-thumb
アメリカの名を冠し中国技術を採用 ラム・ダコタの立ち位置はどこに
CP-2023-0094-33302061-thumb
『パフォーマンス-B STI』、最後のターボBOXERか!?電動化時代に放たれた狼煙
Depositphotos_738430294_L
「目的地周辺です」、まだ聞こえるなら旧型ナビの可能性があるかも?
Depositphotos_546505534_S
燃費節約のつもりが逆効果、車を壊す“あの習慣”
CP-2025-0132-33481613-thumb
「もうバイクも電気?」広がる中国製の波、低価格の裏に潜むリスクは
CP-2023-0065-33327443-thumb
「生産停止中に“次期V8”が走った」ランドローバー、ハッキング危機下でも開発続行か
CP-2023-0070-33320709-thumb
日本の小型SUVが世界を走る!ジムニー輸出10万台突破で“日本車の底力”示す
  • アクセスランキング

    「豪華なのにエコ?」エマ・ワトソンの自動車コレクションの中の答え
    アメリカの名を冠し中国技術を採用 ラム・ダコタの立ち位置はどこに
    『パフォーマンス-B STI』、最後のターボBOXERか!?電動化時代に放たれた狼煙
    「目的地周辺です」、まだ聞こえるなら旧型ナビの可能性があるかも?
    燃費節約のつもりが逆効果、車を壊す“あの習慣”
    「もうバイクも電気?」広がる中国製の波、低価格の裏に潜むリスクは
    「生産停止中に“次期V8”が走った」ランドローバー、ハッキング危機下でも開発続行か
    日本の小型SUVが世界を走る!ジムニー輸出10万台突破で“日本車の底力”示す
    「ステンレスボディは盾になるか?」ラスベガス警察の挑戦、結果は?
    「究極の10台」モーターショーより熱い、メーカーと職人が激突する2025年SEMAショー

    最新ニュース

    CP-2023-0065-33325548-thumb
    「豪華なのにエコ?」エマ・ワトソンの自動車コレクションの中の答え
    CP-2023-0186-33296587-thumb
    アメリカの名を冠し中国技術を採用 ラム・ダコタの立ち位置はどこに
    CP-2023-0094-33302061-thumb
    『パフォーマンス-B STI』、最後のターボBOXERか!?電動化時代に放たれた狼煙
    Depositphotos_738430294_L
    「目的地周辺です」、まだ聞こえるなら旧型ナビの可能性があるかも?
    Depositphotos_546505534_S
    燃費節約のつもりが逆効果、車を壊す“あの習慣”
    CP-2025-0132-33481613-thumb
    「もうバイクも電気?」広がる中国製の波、低価格の裏に潜むリスクは

    主要ニュース

    CP-2023-0065-33325085-thumb
    「ステンレスボディは盾になるか?」ラスベガス警察の挑戦、結果は?
    CP-2023-0065-33322990-thumb
    「究極の10台」モーターショーより熱い、メーカーと職人が激突する2025年SEMAショー
    CP-2023-0065-33308951-thumb
    「殺傷武器と化した偽エアバッグ」、中国製偽エアバッグを警告
    Toyota-Unveils-Camry-GT-S-Concept-2
    「カムリ史上最も攻撃的」トヨタの新しい実験、GT-Sが目指す次の章
    CP-2023-0065-33305243-thumb
    「20年ぶりの逆襲」日産SUV系の誇り、V6ツインターボで復活
    CP-2023-0094-33300187-thumb
    レクサス、LSの時代に終止符…“新しい感性”で未来を開く