なぜ久しぶりに乗った車はエンジンがかからないのか、バッテリー上がりの本当の怖さ

バッテリー上がり 引用:AI制作画像
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車のバッテリー上がりを経験したことはあるだろうか。長期間車を動かさず、久しぶりにエンジンをかけようとしたところ、バッテリーが上がっていたというケースは思った以上に多い。車種やバッテリーの状態、周辺環境によって差はあるが、何もしなければ多くの場合、2週間から1か月ほどでバッテリーが上がる。問題はバッテリー上がりそのものより、その後にある。車を長期間放置すると、バッテリーの寿命を縮めるだけでなく、電装部品の誤作動やエンジンの損傷にまでつながる可能性があるためだ。

エンジンを切っていてもバッテリーは消耗する

エンジンを切っている状態でも、バッテリーの電力は消費され続ける。ドライブレコーダーやカーナビのように常時電源を必要とする電装部品が、エンジン停止中にも少量の電力を使うためだ。さらにバッテリー内部の自然放電も加わり、電力は徐々に減っていく。気温が低い冬はバッテリーの化学反応が鈍くなり、バッテリー上がりが早く進む。そのため、1週間以上車を動かさない場合は、事前にバッテリーの状態を点検しておくとよい。

引用:AI制作画像
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長期放置が車に及ぼす影響は3つある

バッテリー上がりが繰り返されると、内部に硫酸鉛の結晶、いわゆるサルフェーションが発生する。サルフェーションは初期段階なら充電で解消されることもあるが、時間がたって固着すると、充電しても除去が難しくなる。電極板がサルフェーションに覆われると、バッテリー性能が低下し、寿命も大きく縮む。

電装部品にも悪影響が出る。カーナビやドライブレコーダーは設定や録画データを維持するため、わずかな電力を常時消費している。電圧が不安定になると、設定が初期化されたり、機器そのものが故障したりすることもある。

引用:AI制作画像
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エンジンも例外ではない。長期間停車した状態が続くと、エンジン内部を覆っていたオイルが重力で下へ流れ落ちる。この状態でエンジンをかけると、オイルが行き渡っていない状態でエンジンが作動する「ドライスタート」が起こり、シリンダーとピストンの間に摩擦が生じ、内部部品が損傷する。長く止めていた車を最初に始動する際は、夏は約20秒、冬は約2分ほどアイドリングさせ、オイルを循環させるのが基本だ。

車のバッテリー上がりを防ぐ方法は3つある

最も簡単な方法は、週1回以上実際に走行することだ。車を走らせると、エンジンに連動した発電機「オルタネーター」が作動し、バッテリーを充電する。充電を目的とする場合は、時速50〜60キロで20〜30分ほど走行するのが効果的だ。アイドリングだけでも充電は可能だが、走行時より発電量が少ないため、アイドリングで充電するには1時間ほど必要になる。ハイブリッド車の場合は補機バッテリーの充電方式が異なることがあるため、車両マニュアルを確認するとよい。

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長期間走行が難しい場合は、バッテリーを車体から取り外し、室内で保管する方法もある。温度変化の少ない環境で保管すれば、自然放電の速度を遅らせることができる。ただし、取り外す際は必ずマイナス端子を先に外し、工具が端子に触れないよう注意しなければならない。再び取り付ける際は、固定状態を必ず確認する。

最も確実な方法は、バッテリー充電器を接続しておくことだ。長期保管用の充電器は、バッテリーが適正な充電状態に達すると自動で維持充電、いわゆるフロート充電モードに切り替わり、過充電を防ぎながらバッテリーを最適な状態に保つ。充電器を購入する際は、使用中のバッテリーの種類(一般、AGM、EFB、アイドリングストップ車用など)と電圧(12V、24V)に対応しているか、過充電防止や逆接続保護などの安全機能が備わっているかを確認することが重要だ。

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長期駐車前の点検が後の手間を減らす

車を長期間止めておくことは誰にでも起こり得る。海外出張、長期旅行、季節的な事情など、さまざまな理由で駐車期間が長くなる。2週間から1か月というバッテリー上がりまでの期間は、思ったより短い。週1回の走行、バッテリーの取り外し、充電器の接続という3つの選択肢の中から、自分の状況に合う方法を事前に準備しておけば、久しぶりに車に乗った時、エンジンがかからず慌てる事態を防げる。

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