「英国政府の補助金で量産か!?」…トヨタFT-Me、“太陽で走るEV”が現実に

【引用:トヨタ】トヨタが提案する超小型EV「FT-Me」コンセプトが、英国政府の支援を受けて本格的な研究段階へ進んだ。単なるデザインスタディではなく、太陽光発電技術と次世代軽量構造を融合した都市型モビリティとして開発される見通しだ。プロジェクトは英国の公的研究機関「先端推進システム技術センター(APC)」が主導する「Drive35」プログラムの一環で、トヨタを中心としたコンソーシアムが政府助成金を獲得した。軽量EV専門のELM社、太陽光技術のSavcor社、ダービー大学などが共同で参画し、英グリーン産業の競争力強化にもつながると期待されている。

【引用:トヨタ】研究の焦点は、欧州の超小型EV規格(L6e)に適合する純電気自動車の実現。英ダービーシャーのトヨタ・バーナストン工場を拠点に、ダービー大学が性能検証を担当する。太陽光ルーフシステムのほか、リサイクル素材や環境配慮型樹脂の採用、ラストマイル配送車との部品共用なども検討されている。Savcorのソーラーパネルによって、晴天時には最大30kmの追加航続を確保できる設計で、都市部の短距離移動におけるゼロエミッション化を目指す。

【引用:トヨタ】FT-Meは2025年3月に発表されたコンセプトモデルで、全長2.5m以下の超小型サイズながらデザイン完成度の高さで話題を集めた。想定されるスペックは、出力約4kW(5馬力)、最高速度45km/h、航続距離約100km。太陽光発電を併用することで短距離通勤や買い物用途に十分な性能を備える。競合としてはシトロエン・アミやルノー・モビライズ・デュオなどが挙げられ、トヨタはこれらよりも軽量・高効率な構造を目指している。

【引用:トヨタ】トヨタ・モーター・マニュファクチャリングUKの専務ダリウシュ・ミコライチャク氏は「APCの支援によって、持続可能な都市型EVの実用化がより現実的な段階に入った」とコメント。FT-Meはまだ量産時期が明言されていないものの、順調に進めば数年以内に英国の街中で「太陽で走るトヨタ車」を見ることができる可能性がある。トヨタが描く次世代モビリティの青写真は、いま確実に現実へと近づいている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0186-33708571-thumb
「マツダ2、静かな反撃」大改編なしで販売線図が動く、1.5Lが生んだ“逆転シナリオ”
CP-2023-0397-33707062-thumb
ホンダ「反撃の狼煙」米国EV市場でRSXが逆襲へ
CP-2023-0370-33692685-thumb
レクサスとトヨタ、韓国での売上高が急増中!一方、ホンダの現状は?
CP-2023-0065-33708584-thumb
「これじゃ本当に買えない!」ドイツの検査でテスラが"最多欠陥1・2位"を独占
CP-2024-0164-33810004-thumb
「世界が二度見した」ロレックスを“ホイール化”したロールスロイス、宝石商の狂気の発想
CP-2025-0055-33698712-thumb
【総点検】三角板から救急箱まで“ないと死ぬ”5装備、プロが最後に残した結論
CP-2023-0065-33690356-thumb
「エンジン車とは別世界」EVユーザーが最初に理解すべき“根本の違い”
CP-2023-0065-33705129-thumb
「100円で守れる冬の視界」知らなければ事故も…ワイパー不調の“真犯人”
  • アクセスランキング

    「マツダ2、静かな反撃」大改編なしで販売線図が動く、1.5Lが生んだ“逆転シナリオ”
    ホンダ「反撃の狼煙」米国EV市場でRSXが逆襲へ
    レクサスとトヨタ、韓国での売上高が急増中!一方、ホンダの現状は?
    「これじゃ本当に買えない!」ドイツの検査でテスラが"最多欠陥1・2位"を独占
    「世界が二度見した」ロレックスを“ホイール化”したロールスロイス、宝石商の狂気の発想
    【総点検】三角板から救急箱まで“ないと死ぬ”5装備、プロが最後に残した結論
    「エンジン車とは別世界」EVユーザーが最初に理解すべき“根本の違い”
    「100円で守れる冬の視界」知らなければ事故も…ワイパー不調の“真犯人”
    トヨタ「米国だけが救いだ」欧州で韓国に敗北、EV遅延が招く“覇権逆流”
    「ASは数週間待ち」独車のはずが…VWで広がる“絶望の声”

    最新ニュース

    CP-2023-0186-33708571-thumb
    「マツダ2、静かな反撃」大改編なしで販売線図が動く、1.5Lが生んだ“逆転シナリオ”
    CP-2023-0397-33707062-thumb
    ホンダ「反撃の狼煙」米国EV市場でRSXが逆襲へ
    CP-2023-0370-33692685-thumb
    レクサスとトヨタ、韓国での売上高が急増中!一方、ホンダの現状は?
    CP-2023-0065-33708584-thumb
    「これじゃ本当に買えない!」ドイツの検査でテスラが"最多欠陥1・2位"を独占
    CP-2024-0164-33810004-thumb
    「世界が二度見した」ロレックスを“ホイール化”したロールスロイス、宝石商の狂気の発想
    CP-2025-0055-33698712-thumb
    【総点検】三角板から救急箱まで“ないと死ぬ”5装備、プロが最後に残した結論

    主要ニュース

    CP-2023-0342-33680581-thumb
    トヨタ「米国だけが救いだ」欧州で韓国に敗北、EV遅延が招く“覇権逆流”
    CP-2024-0164-33792116-thumb
    「ASは数週間待ち」独車のはずが…VWで広がる“絶望の声”
    CP-2024-0164-33792148-thumb
    「静寂が崩れ落ちた」ミシュラン高級タイヤで吸音材が連続脱落、EVオーナーの怒りが爆発
    CP-2023-0065-33693899-thumb
    「誰が勝てないと言った?」V8を直線加速でねじ伏せた“4気筒”の5モデル
    CP-2025-0252-33686837-thumb
    【冬の寒波警報】知らぬ間に奪われる“車の体力”、始動不能を呼ぶ3つの兆候
    CP-2023-0065-33688310-thumb
    「始動直後に暖房を入れる習慣」冬のエンジンを急速に傷める危険な実態