● CLTC基準で830km航続、テスラ史上最長のモデル3誕生
● 中国価格26万9,500元、9月から納車開始
● 78.4kWh LGエナジー製バッテリー搭載、0-100km/h加速5.2秒
● 2025年1〜7月の中国販売は6.32%減、モデル3は26.54%増
● 今秋、中国で6人乗りモデルYロングバージョン発売へ

テスラが中国市場で、CLTC基準航続距離830kmを実現する「モデル3 ロングレンジ」後輪駆動(RWD)仕様を正式発表した。テスラ史上最長の航続距離を誇り、納車は9月から開始される予定だ。
販売価格は26万9,500元(約550万円)で、エントリーモデルの「モデル3 スタンダードRWD」(23万5,500元=約480万円)と比べ約14.4%高い。これにより中国市場で販売されるモデル3は、ロングレンジRWD、ロングレンジAWD、パフォーマンスAWD、スタンダードRWDの4バリエーションとなった。
ロングレンジRWDは、LGエナジーソリューション製の容量78.4kWh三元系バッテリーを搭載。0-100km/h加速は5.2秒、最高速度は200km/hを達成する。なお、スタンダードRWDはCATL製LFPバッテリーを採用している。
7月1日には、ロングレンジAWDの航続距離を713kmから753kmへ延長し、価格も28万5,500元(約580万円)に引き上げている。
販売動向を見ると、2025年1〜7月のテスラ中国販売は30万4,027台で前年同期比6.32%減少。そのうちモデルYは20万2,257台で17.15%減だった一方、モデル3は10万1,770台で26.54%増と好調を維持している。
テスラは販売促進策として、5年間無金利ローン、塗装8,000元(約16万円)割引、保険料8,000元補助などを提供。ただし、最上位のパフォーマンスモデルは特典対象外となる。
さらに今秋、中国市場に6人乗り「モデルY ロングバージョン」を投入予定。このモデルは容量82.0kWhのバッテリーを搭載し、CLTC基準で751kmの航続距離を実現する。