トヨタハイブリッドの歴史「プリウス」が世界を驚かせる中、韓国人だけは「認めない」

ハイブリッドの先駆者「プリウス」

とりわけ韓国では人気がないと言われている

どのような問題点があるのかを見てみた

引用:YouTubeチャンネル「フレッシャオート」

トヨタハイブリッドの歴史の出発点であり、ハイブリッド車の先駆者と見なされるプリウス。1997年、世界初の量産型ハイブリッド車として登場したプリウスは、過去5世代にわたり全世界で600万台近くの販売実績を上げている。トヨタハイブリッド車全体の販売台数2000万台のうち、約1/3を占める。

2022年に発売された第5世代モデルは、さらに洗練されたデザインと強力な走行性能で圧倒的な競争力を誇る。日本はもちろん、アメリカを含む海外の主要市場でもプリウスに匹敵する競合モデルを見つけるのは難しい。しかし、このプリウスがとりわけ過小評価されている市場が韓国である。韓国ではプリウスの人気が低い水準を超え、否定的な評価までもが広がっている。その理由を探ってみた。

引用:韓国トヨタ
引用:オンラインコミュニティ

韓国での日本車販売は増加傾向だが

プリウスの販売台数は三桁にすぎない

最近、韓国の自動車市場ではハイブリッド車の販売台数が急増している。今年1月から8月までに韓国で販売されたハイブリッド車は計234,734台で、前年同期の198,174台に比べ18.4%増加した。ハイブリッド分野で強い日本ブランドの販売台数も連動して増加しており、トヨタ、レクサス、ホンダなど日本車の累積販売台数は16,913台で、前年同期比11.5%の増加を見せた。

しかし、この中でハイブリッド車の代表モデルであるプリウスの販売台数は、わずか625台にとどまっている。同期間に起亜自動車の小型クロスオーバーハイブリッド「ニロ」は9,575台を販売している。韓国の消費者がプリウスに関心を示さない主な理由として「デザイン」が挙げられる。第4世代モデルのデザインが不評であり、第5世代の未来的な外見も韓国人の好みから外れている。

引用:YouTubeチャンネル「フレッシャオート」
引用:YouTubeチャンネル「コナファミリー」

デザインに関する評価から否定的

しかも価格は100万ウォン高い

プリウスは以前からボンネットとウィンドシールドを同じ角度に傾けたデザインを採用している。これは空気抵抗を減らし、燃費向上につながる利点がある。しかし、韓国の消費者はプリウスの低い前面デザインに強い不満を持っている。韓国ではSUVやセダンでもボリュームのある前面デザインが人気であり、プリウスのデザインはその流行に合致していない。

さらに、プリウスの価格が高いことも購入を躊躇する理由の一つだ。韓国でのプリウスの価格は3990万ウォン(約440万円)からであり、起亜車のニロや現代車のコナハイブリッド、アバンテハイブリッドと比べると100万ウォン(約11万円)以上の差がある。

引用:ガイドオート
引用:J.D.パワー

燃費も競合モデルと類似

トヨタブランドに対する信頼性は優先事項ではない

韓国で販売されているプリウスのトリム構成も不満の要因となっている。下位トリムであるLEには布シートが採用され、ヒーターや通気、電動調整機能が省かれているため、これらの機能を求める場合は上位トリムであるXLEを選ぶ必要がある。XLEトリムの価格は4370万ウォン(約481万円)で、LEと比べて400万ウォン(約44万円)の価格差がある。

さらに、燃費性能も他の競合モデルとほぼ同等であり、韓国ではその優位性が薄れている。プリウスの燃費は20.9km/Lで、起亜ニロの20.8km/Lや現代アバンテハイブリッドの21.1km/Lとほとんど変わらない。プリウスの信頼性やハイブリッドシステムの完成度は高いものの、韓国の消費者はデザインや価格といった他の要素を優先していることが伺える。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2022-0212-30360867-thumb
「106年目の翼が変わった」…ベントレーが選んだ“次の100年”を象徴する新エンブレムが登場!
CP-2023-0225-30362344-thumb
「EV神話に陰り?」…トヨタRAV4が世界1位に返り咲き、テスラを逆転した“静かな反撃”
CP-2023-0215-30337288-thumb
ボンネットの下に潜むV8の牙…フェラーリ新型「アマルフィ」、“クラシックと最先端”が融合
CP-2022-0212-30291217-thumb
ついに「Apple vs 自動車メーカー」の火種が爆発…CarPlay Ultraが奪う“本当の主導権”とは?
CP-2023-0065-30271069-thumb
「50日で2万台突破!」…“価格破壊の怪物EV”が中国で爆発的ヒット、日産の本気が洒落にならない
CP-2023-0397-30314268-thumb
「100台当たり237件の故障警告?」今買い替えるならPHEVかBEVか…業界を揺さぶる最新データが突きつけた選択
CP-2023-0397-30314266-thumb
【LiDAR革命】フォードCEOが“カメラだけのテスラ”を一刀両断!安全の本質とは?
CP-2023-0274-30292847-thumb
【世界販売台数1位】トヨタ「RAV4」、モデルYを2000台差で抜き去る!ハイブリッド旋風の真相
  • アクセスランキング

    「106年目の翼が変わった」…ベントレーが選んだ“次の100年”を象徴する新エンブレムが登場!
    「EV神話に陰り?」…トヨタRAV4が世界1位に返り咲き、テスラを逆転した“静かな反撃”
    ボンネットの下に潜むV8の牙…フェラーリ新型「アマルフィ」、“クラシックと最先端”が融合
    ついに「Apple vs 自動車メーカー」の火種が爆発…CarPlay Ultraが奪う“本当の主導権”とは?
    「50日で2万台突破!」…“価格破壊の怪物EV”が中国で爆発的ヒット、日産の本気が洒落にならない
    「100台当たり237件の故障警告?」今買い替えるならPHEVかBEVか…業界を揺さぶる最新データが突きつけた選択
    【LiDAR革命】フォードCEOが“カメラだけのテスラ”を一刀両断!安全の本質とは?
    【世界販売台数1位】トヨタ「RAV4」、モデルYを2000台差で抜き去る!ハイブリッド旋風の真相
    【ル・マン王者のDNA】フェラーリ「296スペチアーレ」限定登場!880馬力PHEVが放つ勝利の鼓動
    【航続1200km】日産の第3世代e-POWER「5-in-1」モジュールが欧州上陸、ミドルエイジを電動沼へ誘う!

    最新ニュース

    CP-2022-0212-30360867-thumb
    「106年目の翼が変わった」…ベントレーが選んだ“次の100年”を象徴する新エンブレムが登場!
    CP-2023-0225-30362344-thumb
    「EV神話に陰り?」…トヨタRAV4が世界1位に返り咲き、テスラを逆転した“静かな反撃”
    CP-2023-0215-30337288-thumb
    ボンネットの下に潜むV8の牙…フェラーリ新型「アマルフィ」、“クラシックと最先端”が融合
    CP-2022-0212-30291217-thumb
    ついに「Apple vs 自動車メーカー」の火種が爆発…CarPlay Ultraが奪う“本当の主導権”とは?
    CP-2023-0065-30271069-thumb
    「50日で2万台突破!」…“価格破壊の怪物EV”が中国で爆発的ヒット、日産の本気が洒落にならない
    CP-2023-0397-30314268-thumb
    「100台当たり237件の故障警告?」今買い替えるならPHEVかBEVか…業界を揺さぶる最新データが突きつけた選択

    主要ニュース

    CP-2023-0065-30276477-thumb
    【ル・マン王者のDNA】フェラーリ「296スペチアーレ」限定登場!880馬力PHEVが放つ勝利の鼓動
    CP-2022-0212-30288840-thumb
    【航続1200km】日産の第3世代e-POWER「5-in-1」モジュールが欧州上陸、ミドルエイジを電動沼へ誘う!
    CP-2023-0065-30271364-thumb
    「500万円で手が届くプレミアム」…ホンダHR-V超え?アキュラADXが放つ“上質×実用”のギャップ!
    CP-2023-0397-30272320-thumb
    「13万円で快適性が激変」…中古モデルYを“別物”にするテスラ純正アップグレードが話題に
    CP-2023-0065-30263506-thumb
    これがハイブリッド?…457馬力のモンスターが「ランドクルーザー」の名をまとって登場
    CP-2023-0065-30269030-thumb
    「784馬力が静かに牙を剥く」…唯一無二の電動V8を積んだBMWの“怪物SUV”が登場!