【米国市場】フォード、過去最大規模リコール…今年930万台に到達

フォード、190万台を対象に再リコール発表
バックカメラ欠陥と相次ぐリコールの経緯
品質管理への疑念と信頼回復の課題

引用:フォード

米国を代表する自動車メーカー、フォードが再び大規模リコールを発表した。今回の対象は190万台に及び、原因はバックカメラの不具合。すでに今年の累計リコール台数は930万台に達し、単一メーカーとして過去最大規模を更新している。

不具合は映像が逆さまに映ったり、歪んだり、画面が消えてしまうといった症状で、安全性に直結する問題と指摘されている。リコール対象は2015年から2019年にかけて生産されたマスタング、エクスペディション、エッジ、トランジット、レンジャー(Eシリーズ)、そして高級ブランドのリンカーンではMKCやナビゲーターなど。米国内だけで145万台が含まれる。

引用:フォード
引用:フォード

過去から続くリコール拡大と巨額和解金
今回の欠陥報告と無償対応案内

フォードは2020年にも同様のバックカメラ欠陥で62万台以上をリコールし、2022年と2024年には対象を拡大してきた経緯がある。さらに2024年11月にはリコール対応の遅れが問題視され、米道路交通安全局から16億5,000万ドル(約2,450億円)の民事和解金を課された。

今回の欠陥については4万4,000件の保証請求と18件の事故が報告されているが、幸いにも負傷者は確認されていない。フォードは対象車両の所有者に対し、正規ディーラーを通じて無償点検および部品交換を受けるよう呼びかけている。

引用:フォード
引用:フォード

相次ぐリコールと品質管理への疑念
異常規模のリコールが突きつける信頼回復課題

今年7月には燃料インジェクター不良で6億ドル(約890億円)のコストを伴うリコールを実施し、8月にはエアバッグ関連の不具合で約10万台が追加リコールの対象となった。頻発するリコールは、フォードの品質管理体制に大きな疑念を投げかけている。

これまでに発表されたリコール件数は104件、対象台数は930万台。米国市場におけるリコール全体の約60%を占める異常な規模となっており、フォードにとって信頼回復が最大の課題となっている。

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