米都市と空港結ぶレベル4 EV運行計画

米配車サービス大手リフト(Lyft)は2026年末までに、米国内の都市部と空港を結ぶ自動運転シャトルサービスを開始する計画を発表した。独自動車部品大手ベントラー・モビリティ(Benteler Mobility)の傘下企業ホロン(Holon)と提携し、最大15人乗りのEV「ホロン・アーバン(Holon Urban)」を活用する。
インテル系の自動運転技術搭載
ホロン・アーバンは、直方体に近い車体デザインで、最高時速60キロ(37mph)で走行可能。ライダー(LiDAR)やレーダー、11台のカメラを搭載し、米インテル傘下の自動運転開発会社モービルアイ(Mobileye)の技術を活用することで、特定条件下で完全自動運転が可能な「レベル4」に対応する。
現時点では、どの都市で運用が始まるかは明らかにされていないが、ホロン社はすでにフロリダ州ジャクソンビルに製造拠点を構えており、都市内の住宅地や商業施設間を結ぶ運行を計画しているという。
ロボタクシー事業の競争激化
リフトはホロンのほかにも、スタートアップのメイ・モビリティ(May Mobility)と提携し、2024年内にジョージア州アトランタでロボタクシー運行を開始予定。また、過去にはグーグル親会社アルファベット傘下のウェイモ(Waymo)との連携や、現在ラスベガスにてモーショナル(Motional)のロボタクシーのアプリ予約サービスも展開中だ。
米国では競合のウーバーも、EVメーカーのルシード(Lucid)および無人配送のヌーロ(Nuro)と提携し、2万台規模のロボタクシー導入を発表しており、自動運転市場での主導権争いが激化している。