運転のスリルを決めていたのは速度ではなく、カストロールの脳波研究が挙げた3つの要素

【引用:カストロール】速い車を運転すると、なぜ心臓が高鳴り、運転に完全に没頭するのか。単に速度が速いからだと思いがちだが、運転のスリルを決定づける鍵は速度よりも「没入感とコントロール感」にあるという結果が最近の研究で示された。カストロールが依頼し、イギリスの神経科学研究企業ブレインボックス(Brainbox)が分析した研究では、参加者に脳波(EEG)、心拍数、皮膚電気反応、眼球運動を測定する装置を装着させ、さまざまな運転環境を体験させた。テストはいずれも専用施設のクローズドコースで実施され、ランドローバー・ディフェンダーによるオフロード走行からカート、マクラーレン・アルトゥーラGT4でのサーキット走行、レーシングカーへの同乗までが含まれている。

【引用:カストロール】研究チームは、運転のスリルは3つの要素が同時に高まったときに現れると分析している。第一は心拍数など身体が強く反応する身体的な刺激、第二は運転にどれだけ深く集中しているかを示す知的な没入、第三は恐怖よりも興奮が勝る感情的な状態である。3つの要素が適切なレベルでバランスを取ると、運転者は車両と一体化したような「フロー(Flow)」状態に入ることができる。しかし刺激が、自分でコントロールできると感じるレベルを超えると、スリルはすぐに恐怖へと変わる。

【引用:カストロール】興味深いのは、「速度」そのものは決定的な要素ではなかったという点だ。狭く曲がりくねったカートコースでは絶対的な速度は高くなかったが、参加者がコーナーと走行ラインに集中し続けなければならなかったため、強いスリル反応が現れた。一方、プロドライバーが運転する高性能レーシングカーの同乗席では、はるかに速く走っていたにもかかわらず、スリルよりも不安とストレスの反応が強く出た。自分で車両を直接コントロールできなかったからである。実際、最も強いスリル反応が現れたのは、参加者が自らマクラーレン・アルトゥーラGT4を運転したときだった。このとき、心拍数が大きく上昇しながらも視線はコーナーの走行ラインに集中するという、典型的な没入状態が確認された。

【引用:カストロール】自動車マニアの間でよく言われる「速い車を遅く運転するより、遅い車を速く運転する方が楽しい」という言葉も、この結果である程度説明できる。出力が高くないスポーツカーでも、運転者が車両の動きを感じ取り、自らコントロールしながらコーナーやシフト、ブレーキに集中できれば、強い没入感を体験できるからだ。研究チームは、適度な緊張感と高い集中力、そして自分が車を完全にコントロールしているという感覚が同時に重なった瞬間に、脳はそれをスリルのある運転として受け取ると説明している。時速300kmのスーパーカーでなくても、よくできたスポーツカーやカート1台があれば十分に運転のスリルを感じられるというのが、今回の研究が示した最も興味深い結論だ。

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