
【引用:Depositphotos】自動車のタイヤの側面には、数多くの数字や記号が刻まれている。その中には、タイヤの「本当の年齢」を示す重要な情報が含まれている。製造時期を表すDOTコードだ。タイヤの状態は溝(トレッド)の摩耗だけで判断されがちだが、実際には見た目に問題がなくても、時間の経過とともにゴムは自然に劣化する。新品のつもりで購入したタイヤが、実は長期間保管されていた在庫品だったというケースもあるため、購入前の確認が欠かせない。方法さえ分かれば、整備工場に持ち込まなくても数秒で確認できる。

【引用:Depositphotos】タイヤの製造情報は、側面に刻印された「DOTタイヤ識別番号(TIN)」に含まれている。まず側面で「DOT」の表記を探す。この表記に続く一連のコードには、タイヤの規格や生産地など様々な情報が盛り込まれている。製造日を示すのは、この番号の末尾に並ぶ4桁の数字だ。この規格は特定の国だけに適用されるものではなく、広く通用する国際的な基準となっている。なお、このコードはタイヤの内側の面にのみ刻印されている場合もあり、外側から見当たらないときは反対側を確認するとよい。

【引用:Depositphotos】末尾の4桁は「週2桁+年2桁」で構成されている。前の2桁はその年の何週目に作られたかを、後ろの2桁は製造年を示す。例えば「1822」であれば、2022年の18週目に生産されたことを意味する。「4921」なら2021年の49週目、つまり12月頃に作られたことになる。特別な道具も専門知識も必要なく、目視で確認できる。新しいタイヤを買う際にこの4桁を確認しておけば、長期間保管されていた在庫を新品として購入する事態を避けられる。

【引用:Depositphotos】製造日が重要なのは、タイヤが時間の経過とともに「熱酸化劣化」と呼ばれる現象を起こすためだ。走行距離に関係なく、ゴムがひび割れ、乾燥していく。米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の資料によると、6年以上経過したタイヤが関係した車両事故は159件に達し、相当な人的被害をもたらしたという。NHTSAはトレッドの摩耗や外観の状態にかかわらず、5〜6年が経過したタイヤの交換を勧めている。側面の4桁の数字を確認する小さな習慣が、自分と家族の安全を守る第一歩となる。