「燃費が良くなる」は大誤解…ガソリン節約の習慣で数十万円の修理費



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引用:depositphotos

燃料価格の高止まりが続く中、給油を先延ばしにするドライバーも少なくない。しかし「ガソリンを少なく入れて走ると車が軽くなり燃費が良くなる」という考えは、思わぬ出費につながる誤解といえる。

「ガソリン節約」の効果は微小——実際の重量差とは

燃料を減らして得られる実質的なメリットは思いのほか小さい。ガソリン50Lを減らして走っても減る重量は約36〜37kg程度にすぎず、期待できる燃費改善効果は0.5〜1%程度にとどまる。一方、最近の車に搭載されているタンク内蔵式(インタンク式)燃料ポンプは、燃料の中に沈んで冷却・潤滑されながら作動する仕組みだ。残量が4分の1を下回るとポンプの一部が液面から露出し、熱がこもりやすくなる。こうした状態を繰り返すと摩耗が加速し、始動不良や出力低下につながるおそれがある。



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引用:depositphotos

燃料を減らしすぎると起きる「修理費の悪夢」

さらに、燃料が底をついてくるとタンクの底に沈んでいた堆積物や水分が一緒に吸い上げられる。これが燃料フィルターやインジェクターを詰まらせ、燃焼効率の低下を招くことになる。特にディーゼルエンジンや直噴エンジンは高圧ポンプとインジェクターへの依存度が高く、深刻なダメージにつながる可能性もある。修理費用は決して安くなく、低圧ポンプの交換でも数万円、高圧ポンプはそれ以上、ディーゼルエンジンのインジェクターを全交換ともなれば十数万円から数十万円規模に達することもある。「まだ走れる」という油断が積み重なれば、高額な修理費用として跳ね返ってくることになる。

正しい給油タイミングが長期コストを左右する

給油警告灯が点灯してから粘るのではなく、燃料計が4分の1を下回る前に給油する習慣こそが、結果的に費用を節約する道だ。可能であれば普段からタンクの半分以上を維持することが望ましい。燃料費を節約しようとした結果、ポンプやインジェクターの交換を迫られれば、節約分などたちまち消えてしまう。求められるのは燃費を上げる裏技ではなく、警告灯が点灯する前に給油するという日頃の心がけにほかならない。

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