「トヨタもダイハツも手を組んだ」軽商用BEVがターボ車を超えたワケ スズキ新型eエブリイの中身

引用:スズキ
引用:スズキ

スズキ、3社共同開発のBEVシステム搭載 軽商用バン「eエブリイ」を発売

スズキは2026年3月9日、同社初となる軽商用電気自動車(BEV)「新型eエブリイ」を発売した。スズキ・ダイハツ・トヨタ3社が共同開発したBEVシステムを搭載する軽商用バンである。

まず注目されるのがバッテリー構成だ。36.6kWhの大容量駆動用バッテリーを搭載し、WLTCモード基準で一充電走行距離257kmを確保。さらに、安全性の高さで知られるリン酸鉄リチウムイオン電池を採用している点も特徴的だ。モーター・インバーター・ギアを一体化した「eAxle」ユニットにより、軽ターボ車を上回るトルクを発揮し、発進から加速までの静粛性も高めた。駆動用バッテリーを床下に配置したことで低重心化を実現し、走行安定性の向上や段差通過時の衝撃低減にもつながっている。

実用面では、軽商用車ならではの強みをそのまま受け継いだ。最大積載量350kgを確保し、バッテリーを搭載しながらもガソリン仕様の軽バンと遜色ない広い荷室空間を実現している。車内には高画質・高応答速度の7インチTFTカラー液晶メーターを採用したほか、ティッシュボックスや書類を収納できる「オーバーヘッドシェルフ」、小物を置ける「センターコンソールトレー」など収納スペースを豊富に用意し、ドライバーの快適性を高めた。

安全装備も充実している。衝突警報や横断歩行者検知などを含む予防安全技術「スマートアシスト」を標準搭載したほか、ハンドルを切った方向を照らす「サイドビューランプ」、警告音と表示で障害物を知らせる「コーナーセンサー」なども備える。このほか、荷物を積載した状態や視界不良時でも後方を確認できる「デジタルルームミラー」「バックアイ」などはメーカーオプションとして用意されている。

とりわけeエブリイは、車両の電気を外部へ供給できる機能(V2L)を備えており、スズキは「停電発生時など非常時に地域社会へ貢献できるモデル」としている。

グレードは「2シーター」「4シーター」の2種類(いずれも2WD)を設定し、ボディカラーはホワイト、ブライトシルバーメタリック、レーザーブルークリスタルシャイン(4シーター専用)の3色を用意した。価格(消費税込)は2シーター仕様が314万6000円、4シーター仕様が323万4000円となっている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2024-0084-38519309-thumb
「呼び名まで変わった」メルセデス・マイバッハ新型GLSに起きた変化の理由
CP-2023-0342-38524337-thumb
「車が自分で考える」新時代AIDVの正体、テスラの次に来るものとは
CP-2025-0132-38535421-thumb
「ハッチバックはもう卒業」日産リーフが遂げた大変身とNISMOの本気
CP-2025-0132-38535566-thumb
「ランクルより大きい」社外パーツいらず、購入したその日から悪路に挑めるトヨタの新グレードの中身
CP-2025-0132-38535598-thumb
「ターボ車はSUVで、これが本当のワゴン」スバルが新型レイバックにつけた意外な肩書
CP-2025-0132-38535576-thumb
ステップワゴンをベースに電子レンジまで搭載、ホワイトハウスキャンパーが仕込んだ仕掛けの中身
CP-2025-0132-38535626-thumb
「エクストレイルだけの特権じゃなかった」日産キックスに登場するロッククリークの正体
CP-2025-0132-38535628-thumb
新グレード人気の裏で値上げに戸惑う声も、マツダがスクラムバンに施した変化のワケ