
メルセデス・ベンツが大型タッチスクリーンの基調を維持しつつ、利用頻度の高い主要機能に物理ボタンを再導入する複合型インテリア戦略を打ち出した。
顧客調査が示したタッチスクリーン集中の不満
メルセデス・ベンツのマーケティング・セールス統括責任者、マティアス・ガイゼン氏が大型スクリーンを引き続き搭載しながらも、必須機能には物理ボタンを別途配置するとの方針を、5日(現地時間)、オンラインメディアのGIGAZINEが報じた。
39.1インチMBUXとローラーコントローラー再採用
タッチスクリーンへの操作集約に不満を持ち、主要機能には物理操作を求める声が顧客調査で明確に示されたことへの対応だ。同社はタッチスクリーン集中設計と実際の利便性との乖離を認め、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたハイブリッド型インターフェースへの転換を図る。
具体的には、ステアリングホイールのタッチパッドに代わり、物理式のローラーコントローラーを再採用する。今後発売されるGLCとCクラスには39.1インチのMBUXハイパースクリーンが搭載される一方、デュアルワイヤレス充電器の前やステアリングホイール周辺にも物理ボタンが配置される予定だ。
スマホ的体験:壁紙カスタマイズと高解像度
物理ボタンの確保を優先して画面を縮小したアウディやフォルクスワーゲンとは異なり、大型ディスプレイによる視覚的体験を維持しながら操作性を補完するアプローチを選んだ形だ。
さらに、メルセデス・ベンツは大型スクリーンに壁紙機能を追加するなど、スマートフォンに近いデジタル体験の実現に注力している。ユーザーは個人の写真などを用いて高解像度の画面をカスタマイズできる。
ガイゼン氏は高解像度スクリーンを通じ、ソフトウェア面でもユーザーの好みに応じた空間構成を実現すべきだと強調した。メルセデス・ベンツはこれにより、先進的なデジタル体験と直感的な操作性の両立を目指す構えだ。