
インドネシア・ジャカルタで2026年7月29日に開幕した国際モーターショー「GIIAS 2026」。この会場を舞台に、スズキの現地法人スズキ・インドモービル・モーター(SIM)が、3列7人乗りクロスオーバーSUV「XL7」のマイナーチェンジモデルを世に送り出した。発表と同時に、現地での販売もスタートしている。
価格はベースグレードで2億6400万ルピア(2026年7月下旬のレート換算で日本円約239万円)からとなる。
今回の改良で最も目を引くのが、その表情の変化だ。フロントグリルはバンパー下部まで大きく広がる新デザインを採用し、従来モデルよりも力強く堂々とした印象に生まれ変わった。上位グレードには「アイスグレイッシュブルー」とブラックを組み合わせた専用ツートーンカラーも新たに用意されている。
室内にも手が加えられた。インパネ周りやドアトリムの加飾パネルを刷新し、アクティブなSUVでありながらも落ち着きと上質さを感じさせる仕立てに仕上げている。安全装備も強化され、上位グレードには車両周囲を俯瞰映像で確認できる「360度ビューカメラ」と、万一の事態を記録する「ドライブレコーダー」が新たに追加された。
ボディサイズは全長4450mm×全幅1775mm×全高1710mmと、取り回しやすいコンパクトなサイズを維持する。パワートレインには実績ある1.5リッター「K15B型」ガソリンエンジンを継続採用し、中〜上位グレードにはスズキ独自のマイルドハイブリッドシステム「SHVS(Smart Hybrid Vehicle by Suzuki)」が組み合わされる。多人数乗車時でもモーターアシストによる滑らかな発進加速と優れた燃費性能を両立させるという。トランスミッションは4速ATに加え5速MTも選択可能で、MT仕様にもマイルドハイブリッドの組み合わせが用意されている。
生産はSIMのチカラン工場が担う。インドネシア国内向けだけでなく、海外輸出も視野に入れたグローバル戦略車である点も見逃せない。多人数乗車が可能なファミリーカーへの需要が根強く、SUVスタイルの人気も高いインドネシア市場の特性を踏まえれば、今回のマイナーチェンジは商品力を一段と押し上げる戦略的な改良と言えそうだ。