EVなのに1,600km超!? ファーウェイが手がけた「最強ハイブリッドSUV」が常識を変える

HIMA、EREV仕様の「ラクシードR7」正式公開
驚異の航続距離1,673kmに話題沸騰
価格は約600万円台、手頃な価格も魅力

引用:Interesting Engineering
引用:Interesting Engineering

華為(ファーウェイ)と奇瑞汽車(チェリーオート)が共同設立した新ブランドHIMAが、再び市場に衝撃を与えた。今回発表されたのは、ブランド初のEREV(レンジエクステンダーEV)方式を採用したSUV「ラクシードR7(Luxeed R7)」だ。EV分野で確かな存在感を築いてきたHIMAは、R7の投入により「プラグインハイブリッド×プレミアムSUV」という新たな市場を開拓し、中長距離移動を重視するユーザー層の獲得を狙う。

中でも注目されているのが、最大航続距離1,673kmという驚異的なスペック。現行の量産型SUVの中でもトップクラスの性能で、長距離ドライバーからの関心を集めている。

R7は発売前からすでに大きな反響を呼んでおり、HIMAによると、2023年3月時点で累積の確定契約台数は8万台を突破したという。こうした事前のヒットの背景には、ファーウェイの先進運転支援技術と、奇瑞の高い車体設計力が融合した完成度の高さがある。

引用:Car News China
引用:Car News China

フラッグシップにふさわしい堂々たるボディ
最新技術と高性能を両立

ラクシードR7のボディサイズは全長4,956mm、全幅1,981mm、全高1,634mm、ホイールベース2,950mmと、フラッグシップSUVらしい堂々たるスケールを誇る。デザインだけでなく、空気抵抗係数(Cd値)0.247という数値も、燃費性能に配慮した設計の成果だといえる。

サスペンションは前輪にダブルウィッシュボーン、後輪にマルチリンクを採用。さらに連続可変ダンピングシステムやエアサスペンションも搭載し、上級SUVにふさわしい快適な乗り心地と走行性能を追求している。

プラットフォームにはファーウェイの「Tuling」アーキテクチャを採用。デュアル、トリプル、クアッドモーターにも対応可能な拡張性を備え、今後の高性能モデル展開にも備えている。パワートレインは1.5LターボガソリンエンジンをベースにしたEREV構成で、電気モーターと連携し、総走行距離は1,673kmに達する。EVモードでも360kmの航続距離を確保しており、都市部の利用でも十分に対応できる性能となっている。

引用:Car News China
引用:Car News China

約606万円台のSUVながら
最先端技術が満載

事前予約が開始されたモデルは「Max」と「Ultra」の2トリム構成。Ultraはデュアルモーター仕様で、0-100km/h加速は4.9秒と発表されている。一方、Maxは後輪駆動のロングレンジ仕様で、航続距離を重視するユーザー向けの設定だ。

両モデルには、ファーウェイの自動運転システム「ADS 3.0」が搭載され、先進運転支援機能の充実ぶりが他モデルとの差別化要素となっている。

バッテリーパックは53.4kWhの容量を基本とし、ProおよびMaxトリムにはそれぞれ37kWhのリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載。UltraとMaxの中国での事前販売価格は、それぞれ31万8,000元(約620万円)からのスタートとなっている。この価格設定は、他の中国製プレミアムEVとの直接対決を見据えたものといえる。

ファーウェイの技術力、奇瑞の量産ノウハウ、そして高効率なプラットフォームが融合したラクシードR7。単なる電動SUVにとどまらず、「長距離プレミアムハイブリッドSUV」という新たなジャンルとして市場に挑戦する構えだ。韓国や日本市場への展開は未定ながら、1,600km超の航続距離というインパクトだけでも、各地で大きな注目を集めている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-28983857-thumb
「かわいいのにしっかり走る」…“フィアット流のハイブリッド”が欧州で話題沸騰、日本導入を待ち望む声も
CP-2023-0065-28868949-thumb
「これはアートか、マシンか」世界に130台だけの“ユートピア・ロードスター”がV12×7MTで魅せた究極の造形美
CP-2023-0065-28867941-thumb
「レクサスGSが帰ってくるとしたら…?」V8×FR×クアッドマフラーで描かれた“理想のスポーツセダン像”に注目が集まる
CP-2023-0065-28980250-thumb
「BMWがまたやった」…“世界に70台だけ”のコンセプトモデルが美しさと狂気の境界線に到達
CP-2023-0065-28985432-thumb
「ZでもGT-Rでもない!」180SXのDNAを継ぐ“日産の幻クーペ”が今、世界の注目を集めている
CP-2023-0065-28980220-thumb
「レクサスよりデカくてランクルにケンカ売った?」…“18年ぶりに帰ってきた日産フラッグシップSUV”の正体がヤバすぎた
CP-2023-0065-28985177-thumb
「これがミアタ?」ターボ×6MT×リフトアップで“ジープ越えの悪路マシン”に化けた伝説の1台
CP-2023-0065-28817245-thumb
23年の時を経て帰ってきた…「世界一尖ったマーチ」が日産の“レース魂”ごと叩きつけてきた
  • アクセスランキング

    「かわいいのにしっかり走る」…“フィアット流のハイブリッド”が欧州で話題沸騰、日本導入を待ち望む声も
    「これはアートか、マシンか」世界に130台だけの“ユートピア・ロードスター”がV12×7MTで魅せた究極の造形美
    「レクサスGSが帰ってくるとしたら…?」V8×FR×クアッドマフラーで描かれた“理想のスポーツセダン像”に注目が集まる
    「BMWがまたやった」…“世界に70台だけ”のコンセプトモデルが美しさと狂気の境界線に到達
    「ZでもGT-Rでもない!」180SXのDNAを継ぐ“日産の幻クーペ”が今、世界の注目を集めている
    「レクサスよりデカくてランクルにケンカ売った?」…“18年ぶりに帰ってきた日産フラッグシップSUV”の正体がヤバすぎた
    「これがミアタ?」ターボ×6MT×リフトアップで“ジープ越えの悪路マシン”に化けた伝説の1台
    23年の時を経て帰ってきた…「世界一尖ったマーチ」が日産の“レース魂”ごと叩きつけてきた
    「これAMGじゃないってマジ?」“あの伝説の名車”を限界までブッ壊して再構築した狂気のハイパーカーが誕生
    「これが未来の車…だったのか?」今見ても衝撃しかない“迷走の極み”4選…その異形が語るブランドの黒歴史

    最新ニュース

    CP-2023-0065-28983857-thumb
    「かわいいのにしっかり走る」…“フィアット流のハイブリッド”が欧州で話題沸騰、日本導入を待ち望む声も
    CP-2023-0065-28868949-thumb
    「これはアートか、マシンか」世界に130台だけの“ユートピア・ロードスター”がV12×7MTで魅せた究極の造形美
    CP-2023-0065-28867941-thumb
    「レクサスGSが帰ってくるとしたら…?」V8×FR×クアッドマフラーで描かれた“理想のスポーツセダン像”に注目が集まる
    CP-2023-0065-28980250-thumb
    「BMWがまたやった」…“世界に70台だけ”のコンセプトモデルが美しさと狂気の境界線に到達
    CP-2023-0065-28985432-thumb
    「ZでもGT-Rでもない!」180SXのDNAを継ぐ“日産の幻クーペ”が今、世界の注目を集めている
    CP-2023-0065-28980220-thumb
    「レクサスよりデカくてランクルにケンカ売った?」…“18年ぶりに帰ってきた日産フラッグシップSUV”の正体がヤバすぎた

    主要ニュース

    CP-2023-0065-28987010-thumb
    「これAMGじゃないってマジ?」“あの伝説の名車”を限界までブッ壊して再構築した狂気のハイパーカーが誕生
    CP-2023-0065-29026236-thumb
    「これが未来の車…だったのか?」今見ても衝撃しかない“迷走の極み”4選…その異形が語るブランドの黒歴史
    CP-2023-0065-28982458-thumb
    トヨタがついに「矢印を地面に投影するウインカー」を市販化!初採用はカローラクロス
    CP-2023-0065-29027323-thumb
    「ラグジュアリーの暴走」M4ベースなのにM4じゃない…ザガートと創業家が組んだ禁断の新車
    CP-2023-0065-29020433-thumb
    「ただのフィットと思ったら大間違い!」…ホンダが詰め込んだ“高級装備の限界”が常識を覆すレベルだった
    CP-2023-0065-28983858-thumb
    トヨタ「クラウン」70周年で限定モデル発売…水素仕様は910万円!専用店舗でのみ販売