折り紙から着想を得た斬新デザイン! 日産ハイパーパンクが示す2030年代の日産SUVの方向性

日産のコンセプトカー「ハイパーパンク」が示す

次世代ジュークの可能性と

日産の電動化戦略

引用:YouTubeチャンネル「Legendary Car Guru」

日産は2023年10月に開催されたジャパンモビリティショー2023で、コンセプトカー「ハイパーパンク」を世界初公開した。その後、2024年9月24日から東京・銀座の日産ショールーム「NISSAN CROSSING」での一般公開を開始し、大きな注目を集めている。

ハイパーパンクはコンパクトSUVのコンセプトモデルで、次世代電気自動車(EV)のビジョンを示している。特に、日産の人気モデル「ジューク」の次世代デザインを示唆するモデルとして、自動車業界から高い関心が寄せられている。

引用:日産
引用:YouTubeチャンネル「Migrator」

日産のEV戦略と

欧州市場への展開

日産は、2030年までに19車種のEVを含む計27車種の電動化車を投入するという長期ビジョン「日産アンビション2030」を掲げている。このビジョンでは、日産とインフィニティブランドの電動化モデルの割合を55%以上に引き上げることを目標としている。

欧州では2035年から内燃機関車の販売が禁止される方針が打ち出されている。これを受け日産は、欧州市場で販売するすべての乗用車を2030年までにEVへ移行すると表明した。内燃機関車のキャシュカイとジュークについても、次世代モデルでは電動クロスオーバーへと進化する予定である。

引用:日産
引用:Le Guide de l’auto

日本市場からの撤退を経て

欧州で高い人気を維持するジューク

ジュークは2010年に初代モデルを発売し、コンパクトSUV市場を切り開いて大きな成功を収めた。斬新なデザインで高い評価を得たジュークは、同年グッドデザイン賞を受賞し、日産を代表するモデルとしての地位を確立した。

しかし、日本では2020年以降ジュークの販売を終了し、「キックス」への世代交代を果たした。一方、欧州では2019年に発売された第2世代モデルが、日産とルノーが共同開発したプラットフォームを採用し、軽量化と性能向上を実現しながら、順調に販売を伸ばしている。

引用:Hot Cars
引用:YouTubeチャンネル「Migrator」

日産が描く未来像

ハイパーパンクのデザイン哲学

ハイパーパンクは立体的で多角形を強調したデザインにより、独特の存在感を放っている。コンパクトなボディに23インチの大径ホイールを組み合わせ、インパクトのある外観を実現した。内装は日本の伝統的な折り紙からインスピレーションを得て、独創的かつ洗練された空間を創出している。

このモデルは斬新な外観で未来志向のイメージを表現している。日産は過去にも同様のコンセプトカーを発表しており、2009年のジュネーブモーターショーで公開された「カザナ」は議論を呼んだものの、後に量産型ジュークとして成功を収めている。今回のハイパーパンクも、日産のさらなる革新への意欲を示すものとして注目されている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-33914214-thumb
「昼間なのにライト点灯?」運転者の9割が気づかない“照度センサーの罠”
CP-2023-0065-33918731-thumb
「飛び石で新車が終わる?」PPFかセラミックか、塗装保護の正解は一つじゃない
CP-2023-0065-33921238-thumb
「未来装備なのに選ばれない」電子サイドミラー、20%止まりの現実
CP-2023-0059-33924631-thumb
「南米に投げた勝負車」日産の低価格SUVカイト、果たして市場を掴めるのか
CP-2023-0065-33911740-thumb
整備士の「アライ見ましょう」は営業か、実は急ブレーキで制御遅れの火種になる
CP-2023-0065-33912451-thumb
「このまま中国車になるのでは?」 フォルクスワーゲン、欧州を離れ中国集中へ
CP-2022-0212-33896562-thumb
「家族もEVも諦めない」新型GLBが示したベンツの覚悟
CP-2023-0065-33902653-thumb
メルセデス・ベンツCLAが電動化へ、600km航続と5分充電が示す次の一手
  • アクセスランキング

    「昼間なのにライト点灯?」運転者の9割が気づかない“照度センサーの罠”
    「飛び石で新車が終わる?」PPFかセラミックか、塗装保護の正解は一つじゃない
    「未来装備なのに選ばれない」電子サイドミラー、20%止まりの現実
    「南米に投げた勝負車」日産の低価格SUVカイト、果たして市場を掴めるのか
    整備士の「アライ見ましょう」は営業か、実は急ブレーキで制御遅れの火種になる
    「このまま中国車になるのでは?」 フォルクスワーゲン、欧州を離れ中国集中へ
    「家族もEVも諦めない」新型GLBが示したベンツの覚悟
    メルセデス・ベンツCLAが電動化へ、600km航続と5分充電が示す次の一手
    「まだ終わらせない」トヨタの切り札GR GT、V8ハイブリッドが選ばれた理由
    「25%関税の衝撃」トランプ圧力8か月、日本と欧州が15%で踏みとどまった理由

    最新ニュース

    CP-2023-0065-33914214-thumb
    「昼間なのにライト点灯?」運転者の9割が気づかない“照度センサーの罠”
    CP-2023-0065-33918731-thumb
    「飛び石で新車が終わる?」PPFかセラミックか、塗装保護の正解は一つじゃない
    CP-2023-0065-33921238-thumb
    「未来装備なのに選ばれない」電子サイドミラー、20%止まりの現実
    CP-2023-0059-33924631-thumb
    「南米に投げた勝負車」日産の低価格SUVカイト、果たして市場を掴めるのか
    CP-2023-0065-33911740-thumb
    整備士の「アライ見ましょう」は営業か、実は急ブレーキで制御遅れの火種になる
    CP-2023-0065-33912451-thumb
    「このまま中国車になるのでは?」 フォルクスワーゲン、欧州を離れ中国集中へ

    主要ニュース

    CP-2022-0212-33899522-thumb
    「まだ終わらせない」トヨタの切り札GR GT、V8ハイブリッドが選ばれた理由
    CP-2023-0065-33898471-thumb
    「25%関税の衝撃」トランプ圧力8か月、日本と欧州が15%で踏みとどまった理由
    CP-2023-0065-33905179-thumb
    日産が中国で“コスパ怪物”投入、中国EVの土俵に立った瞬間
    CP-2023-0186-33907556-thumb
    冬の朝に増える“立てワイパー”、メーカー設計とズレた使い方が痛手に
    CP-2024-0164-33996128-thumb
    「来年、本当のEV戦争が始まる」第3世代電気自動車に世界が注目する理由
    CP-2024-0164-33967268-thumb
    「最先端だからといって最善ではない」便利の裏で広がるユーザーの不満連鎖