
スバル クロストレックは、最低地上高220mm(公式表記で8.7インチ)を備え、スズキ「ジムニー」を上回る数値を誇る。コンパクトなボディでありながら本格的なオフロード性能を確保している点が、この車のキャラクターを物語っている。
パワーユニットは2.5リッター水平対向4気筒のガソリンエンジンと、これをベースとしたハイブリッドの2系統を用意する。ガソリン仕様は180馬力、トルクは178lb-ft(約241N・m)を発生。ハイブリッドは日本で「e-BOXER」と呼ばれるシリーズ・パラレル方式を採用し、走行状況に応じてエンジンとモーターを効率的に使い分けながら、システム最高出力194馬力を発揮する。ハイブリッド仕様はEPA基準で満タン時598マイル(約962km)の航続距離を確保しているという点も見逃せない。いずれもリニアトロニックCVTとシンメトリカルAWDを組み合わせ、舗装路はもちろん雪道や未舗装路でも安定した走破性を発揮する。
荷室容量は後席使用時で19.9立方フィート、後席を倒せば50立方フィート以上まで拡大する。全グレードにスバルの運転支援システム「アイサイト」を標準装備し、死角検知や後方交差交通警告を備えるグレードには自動緊急操舵機能も加わる。
ボディサイズは全長4480mm×全幅1800mm×全高1600mm、ホイールベースは2670mmだ。
このモデルのルーツは、2010年に「インプレッサ」の派生車種として登場した「インプレッサXV」に遡る。そこから世代を数えると現行モデルは4代目にあたるが、アメリカ市場にはインプレッサXVが導入されなかったため、現地では3代目として扱われている。
スバルのアメリカ法人は2026年7月9日、今秋後半に発売を予定する2027年モデルの価格を前年から据え置くと発表した。ガソリン仕様はベース・プレミアム・リミテッド、そしてタフでラギッドな個性を強調したウィルダネスの4グレード構成で、価格は2万6995ドル(約435万円)から。ハイブリッド仕様はスポーツハイブリッド・リミテッドハイブリッドの2グレード構成で、価格は3万3995ドル(約550万円)からとなる。あわせて2027年モデルからはガソリン専用のスポーツグレードがラインナップから外れたほか、リミテッドハイブリッドのボディカラーではピュアレッドとリチウムレッドパールに代わりイグニッションレッドが、アルパイングリーンに代わりタイドプールティールパールが新色として設定された。
物価上昇が続くなかでの今回の価格据え置きは、競争が激化する北米のコンパクトSUV市場においてクロストレックの存在感を一段と高めるとともに、実用性とコストパフォーマンスを兼ね備えたスバルらしい商品性を改めて示すものといえるだろう。