20代購入者が「2倍に増加!」…発売11年目に年間1万台を販売したマツダ「ロードスター」人気の秘訣とは?

2026年6月にも商品改良が行われた、現行4代目のND型ロードスター。今年で発売12年目を迎えたロングセラーモデルだが、驚くことに4代目(ND型)では昨年(2025年)の国内販売台数が最も多かったという。

購入者層にも変化が訪れている。自動車は通常、新型モデルが投入された年に最も多く売れる。NDロードスターの国内販売実績を見ると、市場投入1年目に8,418台を販売したものの、その後は長らくこの台数を上回ることができなかった。

しかし、8年目には9,567台を記録し、その翌年は伸び悩んだものの、10年目には再び9,526台を記録した。そして販売11年目となった昨年は1万2台を記録し、NDロードスター史上最高の販売台数となった。

こうした国内販売の70%を40代以上のユーザーが占めている。一方、20代の若いユーザー数も過去6年間で2倍に増えた。若いロードスターユーザーが増えていることは明らかだ。

その背景にはさまざまな要因があるが、マツダの調査によると、最も大きな影響を与えたのはSNSだったという。ロードスターに関する一般ユーザーの投稿を見て、「ロードスターのある生活も悪くない」と感じた若者が、少し勇気を出してロードスターを購入するためにディーラーを訪れているという。SNSでロードスターを知ったことがきっかけとなっているだけに、デザインに魅力を感じている若いユーザーも多いという。

若いユーザーなら中古車を選びそうだが、ロードスターは残存価値が高く、認定中古車も高値で取引される傾向にある。残価設定型クレジットのマツダスカイプランを利用すると、中古車と新車の月々の支払額に大きな差がない場合も多いという。そのため、それなら新車を買おうという判断につながり、若いユーザーでも新車を選ぶ傾向があるという。

ちなみに、若いユーザーはSやSスペシャルなどのベーシック系グレードを選ぶ傾向があり、反対に40代以上のユーザーはRSやPSを多く選ぶという。これは単純な車両価格の違いもあるが、デザインで選んでいるだけに、走行性能に関する装備にはそれほどこだわらない傾向があるとみられる。

女性ユーザーが増えていることも、最近のロードスターに見られる変化の一つだ。20代ユーザーに占める女性の割合は年々上昇しており、昨年は20代のロードスター購入者の20%が女性だったという。その背景にもSNSがある点は同じだが、旋回半径が小さく意外と運転しやすいなど、スポーツカーでも運転が難しくないことをディーラーでの試乗などを通じてそれぞれが実感したことが、女性ユーザーの増加につながっているといえる。これはロードスター自体の魅力はもちろん、販売現場の努力があってこそ可能になった部分だといえる。

女性ユーザーのATとMTの割合は約半々だという。現行仕様ではソウルレッドクリスタルメタリックが女性に最も人気のあるカラーで、次いでジンクグリーンメタリック、スノーフレイクホワイトパールマイカの順となっている。1989年に初代モデルが登場したことを考えると、まもなく40年の歴史に近づくロードスター。長年のファンも多いが、こうした若いユーザーの増加を見ると、新しい世代にも受け入れられてきたからこそ、その歴史が続いてきたのだと感じられる。

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