
テスラ「モデルY」が世界で最も売れた自動車の座をトヨタ「RAV4」に明け渡した。
3日(現地時間)、電気自動車専門メディア「エレクトリック」は、英国調査会社ジャトーダイナミクス(JATO Dynamics)のデータを引用し、2023年に世界販売台数1位だったモデルYが昨年RAV4に抜かれたと報じた。両モデルの販売差は約3,000台、率にして0.16%という僅差だった。
RAV4以外にもトヨタはカローラクロス、カローラセダン、ハイラックス、カムリの計5モデルをトップ10に送り込み、強力な市場シェアを維持した。
モデルYは2023年第1四半期から世界販売台数首位を守り続け、電気自動車として史上初めて世界トップに立った。成功の背景には、世界的なクロスオーバー需要の高まりと、テスラの大規模生産能力があった。しかし2024年、イーロン・マスクCEOが政治的論争に巻き込まれたことでブランドイメージが揺らぎ、同年半ばから販売減少が始まった。結果、モデルYはRAV4に首位を明け渡し2位へ転落した。
一方、モデルYが首位を譲る間隙を突き、BYDの「秦(Qin)」やシャオミの電気自動車など中国勢がトップ10入りし、台頭を印象づけた。