
オランダの手作りスポーツカー製造会社ドンカーブート(Donkervoort)が2026年7月22日、軽量2人乗りスポーツカー「P24 RS」の既存の左ハンドルモデルに続き、右ハンドル(RHD)仕様を発表し、事前契約を開始した。1978年の設立以来、左ハンドルモデルのみを頑なに守ってきたドンカーブートが右ハンドルバージョンを発表するのは今回が初めてだ。
これにより、イギリス、日本、シンガポール、オーストラリアなどの主要な右ハンドル国の顧客も、ブランド特有のアナログ感覚を体験できるようになった。全150台の限定生産のうち、右ハンドル仕様は30台未満に割り当てられ、希少性が非常に高い。

3.5リッターV6ツインターボと5速マニュアルが調和する
P24 RSは全長4,000mm、ホイールベース2,420mmの軽快な車体に、鋼管と自社開発した「Ex-Core」カーボンファイバーパネルを組み合わせたハイブリッドシャシーを採用した。これにより、乾燥重量をわずか780kgに軽量化することに成功した。パワートレインは最高出力600PS、最大トルク800Nmを発揮する3.5リッターV6ツインターボ「PTC」エンジンを搭載し、5速マニュアルトランスミッションを組み合わせて直感的なシフト感を提供する。
0-200km/h 7.4秒の圧倒的性能を誇る
1トン未満の軽量車体に強力な出力が加わり、最高速度は300km/hを超え、静止状態から200km/hに達するまでの時間はわずか7.4秒だ。横加速度は2.3Gに達し、レーシングカー並みのコーナリング性能を発揮する。運転者は走行環境に応じてエンジン出力を400PS、500PS、600PSの3段階で調整でき、トラクションコントロールとサスペンションセッティングも自由に扱うことができる。

純粋なスポーツカーが持つことができる実用性を模索する
極端な性能を追求するモデルでありながら、日常での実用性に配慮した点も目を引く。屋根には脱着可能な「ツインタルガ(Twin-Targa)」ルーフを採用し、オープンエアの爽快感を楽しめるようにした。また、298リッターのトランクスペースを確保し、週末の旅行や簡単な荷物を載せるための最小限の利便性を備えている。

現地の基本販売価格は29万8,500ユーロ(約5,550万円)に設定された。最先端の素材技術を活用しながらも電子制御の介入を減らし、運転者の純粋な操縦の楽しみに集中したP24 RSは、超軽量アナログスポーツカーを待ち望んでいたコレクターやマニアにとって魅力的な選択肢となる見込みだ。