【Arene × 新プラグイン × GRスポーツ】 3つの顔を持つ新型RAV4、“トヨタの次の10年”を詰め込んできた

3種のデザイン展開
PHEVで約150km走行
新OS「Arene」初搭載

引用:トヨタ

トヨタは21日、ワールドプレミアイベントを開催し、6代目となる新型RAV4を正式に発表した。今回の新型車は、「人生は冒険だ」というコンセプトを掲げ、走行性能の堅牢さを訴求するとともに、3つの異なるデザインテーマを用意し、ユーザーの多様な嗜好に応えている。すべてのモデルが電動化されており、インテリジェントソフトウェア技術の積極導入からも、トヨタの将来戦略に対する本気度がうかがえる。

デザインの選択肢は、都会的なテイストを重視した「コア」、オフロード向け装備を強調した「アドベンチャー」、スポーツ走行性能を引き上げた「GRスポーツ」の3種で構成されている。ボディサイズは先代と同等だが、トランク容量は733リットルから749リットルへと拡張された。後部座席はフルフラットにも対応しており、実用性がさらに向上している。

引用:トヨタ
引用:トヨタ

デジタル中心のインテリア
「Arene」搭載で進化

インテリアには、デジタル機能を中心に構成された「アイランドアーキテクチャ」を導入した。インストルメントパネルの上部を約40mm低く設計することで視界を広げ、スマートフォンの急速充電パッドやUSBポート付きのコンソールボックスを備えることで、日常での使い勝手を高めている。

さらに注目すべきは、トヨタとして初めて採用されたソフトウェアプラットフォーム「Arene(アリーン)」の搭載である。これはトヨタ傘下の「ウーブン・バイ・トヨタ」が開発したもので、車両機能をOTA(Over-the-Air)で継続的にアップデートできるアーキテクチャとなっている。パーソナライズ可能なホーム画面や、より精度の高い音声認識機能なども新たに提供される。

引用:トヨタ
引用:トヨタ

進化した運転支援
2種類のパワートレイン

安全機能においても進化が見られる。ドライバーの異常を検知した場合には、車両が速度を落とし、安全に路肩へ停止させる緊急停車支援システム(EDSS)を採用している。これに加えて、従来から搭載されてきた車線維持支援機能やアダプティブクルーズコントロールなど、「トヨタ・セーフティ・センス」の機能群も継続して提供される。パワートレインはPHEV(プラグインハイブリッド)とHEV(ハイブリッド)の2種類を用意している。

PHEVにはトヨタが新開発した第6世代ハイブリッドシステムが初めて搭載されており、1回の充電で最大150kmのEV走行が可能となっている。モーター出力は従来比で12%向上しており、急速充電にも対応している。バッテリーは約30分で容量の80%まで充電可能となっている。一方、ハイブリッドモデルも性能が強化されている。トランスアクスルやパワーコントロールユニット、バッテリーの設計を見直すことで、初動加速とレスポンスを向上させた。加えて、オフロード走行時にも電動パワートレイン特有の繊細な出力制御によって、安定した走破性を実現している。

引用:トヨタ

180の国と地域で展開予定
「すべての道を走破できる」クルマを目指す

トヨタはこの新型RAV4について、「行けない場所はなく、できないこともないクルマ」と表現しており、「日常からアウトドアまで、あらゆるライフスタイルに寄り添う存在を目指した」と説明している。

なお、トヨタは2025年度(2025年4月〜2026年3月)内に日本市場を皮切りに、世界180以上の国と地域で新型RAV4を順次発売する計画を明らかにしている。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2022-0212-31782885-thumb
【トヨタEV戦争】南アに3車種同時投入!BYD・BMW・メルセデスと正面衝突へ
CP-2025-0200-31804945-thumb
【新提案】キャデラック、未来型EVクロスオーバー「エレヴェイティド・ヴェロシティ」世界初公開
CP-2023-0215-31774786-thumb
BYDが「遊べるサーキット」解禁!1時間1万2000円でEVからPHEVまで試乗可能
CP-2025-0133-31848369-thumb
SUV感覚の新トラック!? トヨタが北米向けコンパクトピックアップ開発、販売目標は年15万台
CP-2025-0133-31848414-thumb
EV充電の思わぬ落とし穴!「PM2.5最大200㎍/㎥」環境に優しいはずが逆効果!?
CP-2025-0133-31848420-thumb
VW新型「T-ロック」公開へ…9月ミュンヘンで登場、内燃・HV・EVまで揃う次世代クロスオーバー
CP-2025-0133-31812658-thumb
時速160kmの怪物マシン『Turbo』登場…世界最速を狙う電動キックボード、価格は440万円超
CP-2025-0133-31812634-thumb
個人用空飛ぶマシン『ヘリックス』登場!カナダ発eVTOLが量産フェーズ突入、2800万円から予約開始
  • アクセスランキング

    【トヨタEV戦争】南アに3車種同時投入!BYD・BMW・メルセデスと正面衝突へ
    【新提案】キャデラック、未来型EVクロスオーバー「エレヴェイティド・ヴェロシティ」世界初公開
    BYDが「遊べるサーキット」解禁!1時間1万2000円でEVからPHEVまで試乗可能
    SUV感覚の新トラック!? トヨタが北米向けコンパクトピックアップ開発、販売目標は年15万台
    EV充電の思わぬ落とし穴!「PM2.5最大200㎍/㎥」環境に優しいはずが逆効果!?
    VW新型「T-ロック」公開へ…9月ミュンヘンで登場、内燃・HV・EVまで揃う次世代クロスオーバー
    時速160kmの怪物マシン『Turbo』登場…世界最速を狙う電動キックボード、価格は440万円超
    個人用空飛ぶマシン『ヘリックス』登場!カナダ発eVTOLが量産フェーズ突入、2800万円から予約開始
    【限定29台】ランボルギーニ新型「フェノメノ」公開!V12ハイブリッドで史上最強の加速性能
    【次期カローラ】2027年モデル予想レンダリング公開 トヨタ最新戦略でハイブリッド専用化の可能性

    最新ニュース

    CP-2022-0212-31782885-thumb
    【トヨタEV戦争】南アに3車種同時投入!BYD・BMW・メルセデスと正面衝突へ
    CP-2025-0200-31804945-thumb
    【新提案】キャデラック、未来型EVクロスオーバー「エレヴェイティド・ヴェロシティ」世界初公開
    CP-2023-0215-31774786-thumb
    BYDが「遊べるサーキット」解禁!1時間1万2000円でEVからPHEVまで試乗可能
    CP-2025-0133-31848369-thumb
    SUV感覚の新トラック!? トヨタが北米向けコンパクトピックアップ開発、販売目標は年15万台
    CP-2025-0133-31848414-thumb
    EV充電の思わぬ落とし穴!「PM2.5最大200㎍/㎥」環境に優しいはずが逆効果!?
    CP-2025-0133-31848420-thumb
    VW新型「T-ロック」公開へ…9月ミュンヘンで登場、内燃・HV・EVまで揃う次世代クロスオーバー

    主要ニュース

    CP-2023-0215-31773083-thumb
    【限定29台】ランボルギーニ新型「フェノメノ」公開!V12ハイブリッドで史上最強の加速性能
    CP-2025-0133-31812687-thumb
    【次期カローラ】2027年モデル予想レンダリング公開 トヨタ最新戦略でハイブリッド専用化の可能性
    CP-2023-0215-31773084-thumb
    【モントレー・カー・ウィーク】アストンマーティン、限定スリルシーカー3台と量産型ヴァルハラを世界初公開
    CP-2025-0133-31812662-thumb
    【独占供給】ブリヂストン×ランボルギーニ「フェノメノ」 V12最強スーパーカーに専用ポテンザ投入
    CP-2025-0024-31758381-thumb
    【衝撃デビュー】レクサスがモントレーで公開した新スポーツコンセプト V8ハイブリッド説も浮上し「電動時代の猛獣」として注目
    CP-2024-0045-31718103-thumb
    「XM後継か?」BMWが2029年に新型オフローダー投入へ…ターゲットはGクラス&レンジローバー