
「エアコンをつけると燃料が余分にかかる」という考えから、エアコンを切っておく運転者は少なくない。燃費が厳しかった時代には、この方法もある程度通用していた。しかし自動車が進化した今日では、この習慣がかえって車に負担をかけ、損失をもたらす可能性がある。

エアコンをつけるとエンジンの力の一部がコンプレッサーに使われ、燃料消費が増えるのは事実だ。燃費性能が低かった時代はこの差が大きく感じられ、「節約のためエアコンは切れ」という常識が定着した。問題は、この常識が今の車にも当てはまるかどうかである。

結論としては、最新の車でエアコンを無条件に切ることはかえって損になりうる。コンプレッサーは定期的に作動させ、冷媒と潤滑成分を循環させて部品を保護する必要がある。放置すると部品損傷や湿気による異臭の原因になりやすい。最近はエンジン効率も向上し、稼働による燃費損失も小さい。

重要なのは「無条件に切る」のではなく「適切に回す」ことだ。夏はためらわずオンにし、冬も時々短時間稼働させて冷媒が固まらないよう管理するとよい。到着前に冷房を切り送風だけつけると湿気を乾かし臭いを防げる。節約習慣も車の進化に合わせ、アップデートすることが快適に長く乗る道となる。