
日中の気温が35度以上まで上昇した屋外駐車場。出勤時には異常のなかったテスラ「モデルY」のリアガラスは、退勤時にはクモの巣状にひび割れていた。外部からの衝撃なのか、ガラス自体の破損なのかを確認できる映像も残っておらず、所有者はもどかしさを訴えている。
最近、韓国のオーナーコミュニティに「駐車中にリアガラスが割れました」というタイトルの投稿が寄せられた。投稿者は今年2月末に納車された新型モデルY、いわゆる「ジュニパー」を会社の屋外駐車場に駐車していたところ、リアガラスが破損したと明らかにした。
車両は出勤後、数時間にわたり屋外に駐車されており、当時の地域の最高気温は約35度だったと伝えられた。所有者は車内過熱防止機能をエアコンが作動しない設定にし、会社の駐車場であることから監視モードもオフにしていた。
このため、誰かが物を投げたのか、周辺の車両から石が飛んできたのか、あるいは特別な外部衝撃なしにガラスが自然に破損したのかは確認が難しい状況だ。
猛暑が直接の原因かは確認されず
車両のガラスは、極端な温度差や縁の損傷、取り付け過程で生じた応力、微細な製造上の欠陥などが複合的に作用した場合、特別な衝撃がなくても割れることがある。
特に、自動車のリアガラスに主に使用される強化ガラスは、内部応力の均衡が保たれている状態から一部が損傷すると、ガラス全体が小さな破片となって一気に砕ける特性がある。まれに、ガラス内部の微細な不純物や縁の傷が時間の経過後に破損につながる場合もある。

ただし、今回の事例だけで猛暑が直接の破損原因だったと断定するのは難しい。気温35度だけで正常な自動車ガラスが必ず割れるわけではなく、正確な原因を明らかにするには、破損の起点やガラスの縁、衝撃痕などを確認する精密検査が必要だ。
車内過熱防止機能をオンにしていなかったことも、リアガラス破損の直接原因とみなす根拠はない。同機能は駐車中の車内温度上昇を抑えるための利便機能であり、自動車ガラスの破損を防ぐ専用の安全装置ではない。
過去には寒波の中でモデルYが破損した事例もあった
テスラ「モデルY」のガラス破損を巡る議論は、今回が初めてではない。
2023年末、韓国では中国・上海工場で生産されたモデルY RWDの一部車両について、厳しい寒波の中でリアガラスが突然割れたとの所有者からの報告が相次いだ。当時も外部からの衝撃はなかったとの主張が出たが、各車両の破損原因が公式に同一の欠陥と確定されたわけではなかった。
海外のテスラ所有者コミュニティーでも、モデルYのリアガラスや側面の固定ガラスが走行中または駐車中に突然破損したとの事例が断続的に投稿された。しかし、オンライン上の報告だけで、特定の年式やガラス供給業者の構造的欠陥を立証するのは難しい。
今回の事故は、猛暑下でガラスが破損する可能性への懸念を高めたが、現在公開されている情報だけでは、モデルYの品質上の欠陥や高温による「自然破損」と断定することはできない。テスラ側の公式点検結果や同一車両での追加事例が確認されてこそ、より正確な判断が可能になるとみられる。