
日本自動車工業会(自工会)と日本自動車部品工業会(部工会)は、部品の不良判定に関する指針を改訂する。28日の日本経済新聞によると、両団体はメーカー各社の過剰品質を是正するため、適正品質を目標とするガイドラインの対象品目を拡大し、業界の効率的な自動車製造につなげると明らかにした。
両団体は2026年4月に策定した「外観基準ガイドライン」を8月に改訂する予定だ。改訂版では、ワイパーやランプなどの項目が新たに追加される。既存のガイドラインは、ワイヤーハーネス(組み電線)や外装などを対象としていた。
製造現場では、部品の性能に問題がなくても、ごく小さな汚れなどを理由に大量に廃棄される事例があった。自工会と部工会は、自動車・部品メーカー各社で基準を統一し、過剰な検査や廃棄を減らすことを目指している。改訂版にはステアリングやシートなどの記載も含まれる。両団体は今後も改訂を重ねる予定で、将来的にはパワートレイン(駆動装置)部品なども含め、対象が100項目を超える見込みだと説明した。
ガイドラインの策定は、自工会と部工会が推進する基準適正化活動(SSA)の一環だ。この活動は、トヨタ自動車が2017年末に始めた施策を業界全体に拡大したものだ。自動車メーカーが集まって部品メーカーの提案を受ける会議を年2回程度開き、決定内容をガイドラインに反映させている。