
ウェイモが次世代ロボタクシー「オハイ(Ojai)」をサンフランシスコとロサンゼルス、フェニックスで一般乗客向けに投入する。
28日(現地時間)、海外メディアによると、ウェイモはまず無料で提供を開始した後、有料の配車サービスに移行する計画だとしている。
新型車両は現在運行中のジャガー「I-PACE」と共にサービスに投入される。ウェイモはオハイがより広い室内空間と改善された乗降構造を備え、過酷な気象条件下でも走行性能を向上させたとしている。
専用設計ロボタクシーへの転換
オハイは中国のEVブランド「ジーカー(Zeekr)」が製造した電動バンをベースとした車両だ。ただし、ウェイモはこの車両を単なる改造にとどまらず、自社のセンサーやコンピューティングプラットフォーム、ソフトウェアを組み込んだ専用ロボタクシーとして仕立て直した。市販車に自動運転装置を後付けする従来方式から、専用設計のロボタクシー車隊への転換を示す動きとして注目されている。
車両設計も乗客の快適性に焦点を当てている。ウェイモはオハイに低い踏み台と平らな床、開口部が広いスライドドアを採用し、乗降のしやすさを高めたと説明した。車内には前方に1枚、後席に2枚、合計3枚のスクリーンを設置し、空調や音響の調整を乗客自身が行えるようにした。座席の手すりには点字が設けられ、画面読み上げ機能にも対応している。ウェイモは大型の窓で開放感を高め、室内空間もより余裕のある設計にしたとしている。
核心は第6世代自動運転システムだ。オハイにはカメラ13台、LiDAR(ライダー)4基、レーダー6台が搭載される。ウェイモはセンサーの数を減らしながらも、雪を含む過酷な気象条件への対応能力を強化したと説明した。
第6世代センサーシステムと高解像度カメラ
第6世代の「ウェイモドライバー」には1,700万画素(約17MP)の高解像度カメラも新たに採用された。ウェイモはこのカメラが従来の車載カメラより一世代先行する性能を持つとしている。

ウェイモの拡張速度は米国内のロボタクシー競争とも深く関係している。現在、Zoox、テスラ、Uberなどが自動運転配車市場の拡大を推進している。ウェイモのサービスは現在米国11都市で展開されており、週間の有料乗車回数は50万回を超えた。ウェイモは今後数か月以内にサービス展開都市を20に拡大する計画だとしている。
ただし、積極的な拡張の過程でいくつかの課題も生じた。ウェイモのサービスは最近、冠水した道路を適切に通過できず、5都市でサービスを停止したことがある。それでもウェイモは積雪地域への進出も今年中に進める方針だ。オハイに適用された新しいハードウェア構成もこのような環境への対応力強化に焦点を当てている。
今回の車両投入は、米国の中国製コネクテッドカーに関する規制の枠組みに対応した事例としても注目されている。ジーカーは中国の寧波工場でプラットフォームと車体、バッテリー、モーターを含む基本車両を生産する。ウェイモはこの車両を中国製のテレマティクスや接続システムを搭載しない「非接続基本車両」の形態で受け入れると説明した。その後アリゾナ州メサの施設で自社のセンサーやコンピューティング機器、接続ハードウェアを装着し、最終的なロボタクシーとして完成させる。
拡大を続けるウェイモ、競争と課題
専用設計の車両と独自の自動運転技術を軸に、米国のロボタクシー市場でどこまで拡大を加速させられるかが今後の焦点だとされている。