“これぞ本物”トヨタFJ60、時代を超えたレトロオフローダー誕生

【引用:uncrate】世界の伝説的な4×4オフローダーを挙げるとき、「ランドクルーザーFJ」を外すことはできない。その中でもFJ60(1980〜1987年)は、オフロードの強靭さとファミリーSUVの実用性を兼ね備え、「冒険」と「日常」を同時に抱えたモデルとして記憶されている。そして40年以上が経った今、トヨタはまさにそのFJ60を舞台に再び伝説を呼び覚ました。

【引用:トヨタ】トヨタが公開した「ターボ・トレイルクルーザー」は、クラシックな車体と最新のi-FORCEツインターボV6エンジンを組み合わせ、過去のアイコンを現代のエンジニアリングで再解釈したオマージュモデルだ。搭載されるのはタンドラ用のi-FORCE 3.4LツインターボV6で、出力389馬力・トルク479lb-ftを発揮。これはFJ60の直列6気筒2Fエンジンのほぼ2倍にあたり、静粛性や燃費、排出ガス低減をも実現した「現代的進化」として位置づけられている。

【引用:トヨタ】外観はオリジナルFJ60の比率と存在感を崩さず、1.5インチリフトアップや35インチタイヤ、フロントシャックル反転セッティングなどでオフロード性能を強化。外装は1986年式「シルバー147」カラーをPPG製ペイントで再現し、当時風のグラフィックをあしらった。室内にはJBLオーディオシステムを装備し、クラシックな雰囲気を壊すことなく現代の快適性を融合。まるで40年間眠っていたFJ60が今日に蘇ったかのような仕上がりだ。

【引用:トヨタ】プロジェクトの核心は「工場出荷のように見せること」。トヨタ・モータースポーツのガレージチームは防火壁やマウントを切断せず、1985年式FJ60の原型構造を維持したまま現代エンジンを移植した。新設計のエンジンマウントとアダプタープレートでV6と純正5速MTを結合し、フレーム形状に合わせたオイルパンやカスタム排気システムを製作。さらにヒートエクスチェンジャーや専用配線ハーネスも追加し、純正車のような走行品質を実現した。

【引用:トヨタ】結果としてターボ・トレイルクルーザーは、単なるレストロモッドを超えた存在となった。構造的一体感と技術的完成度を高次元で両立させ、ヘリテージと革新が共存する「新時代のオフローダー」として提示されたのだ。トヨタのマイク・トリップ副社長は「たとえコンセプトカーでも、クラシックを新しい方法で蘇らせたいという情熱を込めた」と述べている。ターボ・トレイルクルーザーはSEMAショー2025のトヨタブースで展示予定で、内燃機関の価値を再認識させる象徴的な一台となる。

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