【EV戦略転換】フォード、ルイビル工場に20億ドル投資…「ユニバーサルEVファミリー」始動

● フォード、2025年末に「エスケープ」と「リンカーン・コセア」の生産終了を公式発表
● 年間17万台超の販売にもかかわらず、後継モデルなしで打ち切り
● ルイビル工場に20億ドル投資し、「ユニバーサルEVファミリー」の生産拠点へ転換
● 在庫を前倒し投入し、2026年まで販売継続へ

引用:フォード
引用:フォード

フォードは20年以上にわたり安定した販売を維持してきたコンパクトSUV「エスケープ」と、リンカーンブランドのエントリーモデル「コセア」の生産を、2025年末で全面的に終了すると発表した。両モデルは2024年だけで約17万5,000台の販売が見込まれており、依然として高い需要があるにもかかわらず、フォードは内燃機関を採用する直接的な後継モデルを投入しない方針を明確にした。

一方でフォードは、ケンタッキー州ルイビル組立工場を電気自動車専用の生産拠点へ転換する計画を示した。新たに展開する「ユニバーサルEVファミリー」は、従来の内燃SUVに代わる電動化戦略の柱と位置づけられる。ジム・ファーリーCEOは8月11日の会見で、このプロジェクトを「フォードにとっての新たな『モデルTの瞬間』」と表現し、20億ドル(約2,940億円)を投じた大規模リモデリングを実施すると強調した。

引用:フォード
引用:フォード

広報責任者のマーク・トルービー氏は、「エスケープとコセアの生産は年末に終了するが、前倒しで十分な在庫を確保することで2026年まで安定した販売を継続する」と説明した。

業界内では、フォードが収益性の高いコンパクトSUVセグメントを完全に放棄するのではなく、電動化モデル群によって市場の再編を進めるとの見方が強い。特にリンカーン・コセアの後継車は、電気自動車として登場する可能性が高いと指摘されている。

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