三菱自動車、米国ディーラーを提訴!看板ガイドライン違反で大波乱、過去の栄光取り戻せるか

三菱自動車が米国の自社ディーラーを提訴

販売店の看板に対するガイドラインを無視

問題の真相とは?

引用:Dilawri

最近、合併の噂が飛び交う三菱自動車(以下、三菱)が、米国で自社ディーラー網を相手取り訴訟を起こしたことが明らかになった。三菱側は昨年12月、販売店の看板がガイドラインに違反しているとして修正を求めたが、当該ディーラーはこれを無視したという。現在、米国で販売している車種もさほど多くはない中、ディーラーを提訴したことで三菱がどれほどの損失を被るのか注目されている。

三菱の主力モデルはアウトランダーのみとなっており、2027年には日産のプラットフォームを活用して新車を開発する方向を模索している。また、いくつかの市場ではルノー・キャプチャーをASXとしてバッジエンジニアリング方式で販売するなど、現在の立場は非常に厳しく、残念さを感じざるを得ない状況にある。さらに、プラウディアの2代目はインフィニティQ70のバッジエンジニアリング版であったこともある。

引用:Car and Bids
引用:Lamspeed Racing

時代を彩った車

JDMの真髄、ランサーエボリューション

三菱には時代を彩った名車が数多く存在した。その中でも、Cセグメント市場に革命をもたらしたランサー、特にエボリューション仕様は特筆すべき存在だ。多くの人が「ランエボ」という愛称で親しみ、強固なコアのファン層を抱えていた。ジャッキー・チェンの映画シリーズにも頻繁に登場し、その活躍を覚えている人も多いだろう。

搭載されたエンジンは名機とされる4G63エンジン。4気筒2,000cc級エンジンで、トヨタの2JZ-GTEエンジンと並んで過激な出力チューニングの対象となるほどの性能を誇った。特に、高回転域での回転フィールは秀逸で、同じシリウスシリーズの4G61エンジンは8,000rpmでの高回転域でも優れたエンジン特性を示していた。

引用:The Drive
引用:Engine Builder Magazine

ワイルド・スピードに登場したイクリプス

ポール・ウォーカーの愛車

ワイルド・スピードシリーズでも三菱の車が重要な役割を果たした。その中でも、2ドアクーペのイクリプス2代目モデルは特に有名だ。クライスラーの部門であるイーグル社でタロンという名前でバッジエンジニアリングされたこの車はワイルド・スピードでポール・ウォーカーが乗る車として登場し、非常に人気を博した。

イクリプスは上位グレードに4G63ユニットを搭載し、その性能が評価され、ワイルド・スピードの人気に後押しされて、中古車市場でも希少価値が高まり、今も憧れの的となっている車種の1つだ。

引用:SpeedHunters
引用:Reddit

過去の栄光と未来の課題

かつての名声を取り戻せるか

三菱は実際、ランサーエボリューション10代目が人気を集めていた2000年代後半までは現在とは異なるイメージを持っていた。特に、チューナーたちに愛される自動車メーカーであり、アクティブトーコントロールや現在ではe-LSDと呼ばれるアクティブヨーコントロールなど、ドライビングに関する新技術を市場に惜しみなく投入していた企業でもあった。

現在、三菱がどのように再起を図るのかが重要なポイントとなっている。日産と提携した以上、技術やノウハウの共有を通じて往年の名声を取り戻すために斬新な車両を投入する必要があるだろう。しかし、日産がR36の方向性を電気スーパーカーに定めたようであるため、三菱も「電動ランエボ」を開発する可能性があるのではないかと考えられる。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2024-0164-32553084-thumb
【ドイツ発】三輪EV「XYTE One」公開…“バイクとクルマを合体”した新都市モビリティ
CP-2023-0047-32511483-thumb
【公式公開】広汽トヨタ「bZ7」、全長5.1mの巨艦EVセダンにファーウェイ×シャオミ初統合!
CP-2025-0108-32503934-thumb
日産、新型「シルフィ」を公開…米国では「セントラ」として2万ドル台から販売へ
CP-2022-0212-32492874-thumb
レクサスES米国生産に幕…次期モデルは日本から輸出、トヨタは電動SUVへシフト
CP-2023-0186-32498012-thumb
ボルボ新型フラッグシップEV「ES90」公開…670psと航続700kmでテスラに挑む最強セダン
CP-2025-0108-32501881-thumb
「ランドクルーザーGRスポーツ ラリーレイド」登場…ダカール12連覇を記念した究極の特別仕様
4_18744_21718_3254
PHEV「低排出」の看板崩壊?実走行CO₂は公式値の5倍、業界と環境団体が激突
CP-2025-0024-32498775-thumb
ホンダ「0シリーズ」世界初公開…F1直系DNAと「Thin, Light, Wise」でEVの常識を破壊
  • アクセスランキング

    【ドイツ発】三輪EV「XYTE One」公開…“バイクとクルマを合体”した新都市モビリティ
    【公式公開】広汽トヨタ「bZ7」、全長5.1mの巨艦EVセダンにファーウェイ×シャオミ初統合!
    日産、新型「シルフィ」を公開…米国では「セントラ」として2万ドル台から販売へ
    レクサスES米国生産に幕…次期モデルは日本から輸出、トヨタは電動SUVへシフト
    ボルボ新型フラッグシップEV「ES90」公開…670psと航続700kmでテスラに挑む最強セダン
    「ランドクルーザーGRスポーツ ラリーレイド」登場…ダカール12連覇を記念した究極の特別仕様
    PHEV「低排出」の看板崩壊?実走行CO₂は公式値の5倍、業界と環境団体が激突
    ホンダ「0シリーズ」世界初公開…F1直系DNAと「Thin, Light, Wise」でEVの常識を破壊
    【比較検証】「SUVは転覆の危険が高い?」…セダンとの制動距離差も浮き彫りに、どちらが本当に安全か
    【VW×イタルデザイン】新型「EVXコンセプト」公開…2ドアクロスオーバーで未来志向デザインを提案

    最新ニュース

    CP-2024-0164-32553084-thumb
    【ドイツ発】三輪EV「XYTE One」公開…“バイクとクルマを合体”した新都市モビリティ
    CP-2023-0047-32511483-thumb
    【公式公開】広汽トヨタ「bZ7」、全長5.1mの巨艦EVセダンにファーウェイ×シャオミ初統合!
    CP-2025-0108-32503934-thumb
    日産、新型「シルフィ」を公開…米国では「セントラ」として2万ドル台から販売へ
    CP-2022-0212-32492874-thumb
    レクサスES米国生産に幕…次期モデルは日本から輸出、トヨタは電動SUVへシフト
    CP-2023-0186-32498012-thumb
    ボルボ新型フラッグシップEV「ES90」公開…670psと航続700kmでテスラに挑む最強セダン
    CP-2025-0108-32501881-thumb
    「ランドクルーザーGRスポーツ ラリーレイド」登場…ダカール12連覇を記念した究極の特別仕様

    主要ニュース

    CP-2023-0065-32503332-thumb
    【比較検証】「SUVは転覆の危険が高い?」…セダンとの制動距離差も浮き彫りに、どちらが本当に安全か
    CP-2024-0164-32535548-thumb
    【VW×イタルデザイン】新型「EVXコンセプト」公開…2ドアクロスオーバーで未来志向デザインを提案
    CP-2024-0164-32535565-thumb
    【スクープ】ポルシェ「カイエン・クーペEVターボGT」目撃!総出力1,000馬力超で2026年以降登場へ
    CP-2023-0070-32488483-thumb
    【ホンダ】ジャパンモビリティショー2025で「ホンダ0シリーズ」初公開…サルーン&SUVプロトタイプ登場
    CP-2023-0397-32484846-thumb
    【トヨタ】RAV4&ランドクルーザー派生の新型EV SUV…米ケンタッキー工場で生産、2027年までに投入
    CP-2025-0133-32501452-thumb
    ボルボCEO警告「中国EV攻勢で欧米ブランドは一部消える」…完全EV化計画を修正しつつも“電動化は不可逆”