アイオニック5の弟分がキター!250万円台の現代新型EVインスター、BYDより100万円安で仕掛ける日本市場完全攻略プラン

日本市場に照準

現代自動車キャスパーEV

5月から本格納車開始

引用:reddit

現代自動車は昨年、国内の電気自動車販売で6位となった。ただし、販売台数自体は607台と伸び悩んでいる。一見すると低調な数字に見えるが、前年比24%増を記録。現代自動車はアイオニック5とアイオニック5 Nでこの実績を残しており、両モデルに続き、今年も新型車を国内投入する。

その新型車がインスターだ。インスターはキャスパーEVの輸出仕様車である。現代自動車は先日、千葉・幕張メッセで開催された国内最大級のカスタマイズカーイベントでインスターの販売を開始した。

引用:Hyundai
引用:insideEVs

現代自動車、国内市場に

キャスパーEV、インスターを投入

現代自動車はインスターの投入により価格競争力を武器に、国内市場の開拓を図り、中国BYDのドルフィンや日産のサクラとの競争を展開する構えだ。国内は道路事情や車庫証明制度の影響で、大型車より軽自動車や小型車が選好される。実際、国内における軽自動車のシェアは35%に達している。

また、現代自動車はインスターの国内価格を韓国とほぼ同水準の250万円から350万円台に設定。競合のBYDドルフィンが363万円程度であることを考えると、インスターは価格面で大きなアドバンテージを持つ。これらの要因から、インスターは国内市場で優位性を発揮できる可能性が高い。

引用:ニュース1
引用:Getty Images

しかし、国内の電動車市場

全体の1~2%にとどまる

ただし、大きな課題も存在する。それは、国内の電気自動車市場が全体の1~2%程度にとどまっている点だ。このため、電気自動車の販売拡大には苦戦が予想されると専門家は指摘する。その背景には、国内メーカーのハイブリッド車における世界最高水準の技術力がある。そのため、多くの消費者がハイブリッド車を選択する傾向にある。

業界関係者は「この市場環境下で電気自動車に特化した販売戦略は、短期的な販売台数よりも電動化先進ブランドとしてのイメージ構築を重視したものと考えられる。なお、BYDの好調な販売は販売方式の違いによる部分が大きい」と分析。「BYDは既存ディーラーネットワークを活用する一方、現代自動車はオンライン販売を採用しているためだ」と説明した。

引用:現代モビリティジャパン
引用:carbuzz

新たな飛躍へ

新社長に業界のベテラン起用

現代自動車は国内での新たな展開を見据え、インスターの投入に加え、国内自動車業界で豊富な経験を持つ日本人を新会社のトップに起用した。新社長に就任した志茂俊幸氏は、ポルシェジャパンの前社長。同氏は1989年にメルセデス・ベンツ日本に入社し、いすゞ・クライスラー・ジャパン社長、ポルシェ・ジャパン社長などを歴任した輸入車業界の重鎮である。

志茂社長は「インスターは5月から納車を開始する。日本市場における現代自動車のブランド認知度向上に重要な役割を果たす商品であり、今後5年間で国内販売を10倍に拡大する目標達成の原動力となるだろう」と述べた。果たして志茂社長の描く戦略通り、インスターは国内の電気自動車市場に新風を巻き起こすことができるのか。その行方が注目される。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-28983857-thumb
「かわいいのにしっかり走る」…“フィアット流のハイブリッド”が欧州で話題沸騰、日本導入を待ち望む声も
CP-2023-0065-28868949-thumb
「これはアートか、マシンか」世界に130台だけの“ユートピア・ロードスター”がV12×7MTで魅せた究極の造形美
CP-2023-0065-28867941-thumb
「レクサスGSが帰ってくるとしたら…?」V8×FR×クアッドマフラーで描かれた“理想のスポーツセダン像”に注目が集まる
CP-2023-0065-28980250-thumb
「BMWがまたやった」…“世界に70台だけ”のコンセプトモデルが美しさと狂気の境界線に到達
CP-2023-0065-28985432-thumb
「ZでもGT-Rでもない!」180SXのDNAを継ぐ“日産の幻クーペ”が今、世界の注目を集めている
CP-2023-0065-28980220-thumb
「レクサスよりデカくてランクルにケンカ売った?」…“18年ぶりに帰ってきた日産フラッグシップSUV”の正体がヤバすぎた
CP-2023-0065-28985177-thumb
「これがミアタ?」ターボ×6MT×リフトアップで“ジープ越えの悪路マシン”に化けた伝説の1台
CP-2023-0065-28817245-thumb
23年の時を経て帰ってきた…「世界一尖ったマーチ」が日産の“レース魂”ごと叩きつけてきた
  • アクセスランキング

    「かわいいのにしっかり走る」…“フィアット流のハイブリッド”が欧州で話題沸騰、日本導入を待ち望む声も
    「これはアートか、マシンか」世界に130台だけの“ユートピア・ロードスター”がV12×7MTで魅せた究極の造形美
    「レクサスGSが帰ってくるとしたら…?」V8×FR×クアッドマフラーで描かれた“理想のスポーツセダン像”に注目が集まる
    「BMWがまたやった」…“世界に70台だけ”のコンセプトモデルが美しさと狂気の境界線に到達
    「ZでもGT-Rでもない!」180SXのDNAを継ぐ“日産の幻クーペ”が今、世界の注目を集めている
    「レクサスよりデカくてランクルにケンカ売った?」…“18年ぶりに帰ってきた日産フラッグシップSUV”の正体がヤバすぎた
    「これがミアタ?」ターボ×6MT×リフトアップで“ジープ越えの悪路マシン”に化けた伝説の1台
    23年の時を経て帰ってきた…「世界一尖ったマーチ」が日産の“レース魂”ごと叩きつけてきた
    「これAMGじゃないってマジ?」“あの伝説の名車”を限界までブッ壊して再構築した狂気のハイパーカーが誕生
    「これが未来の車…だったのか?」今見ても衝撃しかない“迷走の極み”4選…その異形が語るブランドの黒歴史

    最新ニュース

    CP-2023-0065-28983857-thumb
    「かわいいのにしっかり走る」…“フィアット流のハイブリッド”が欧州で話題沸騰、日本導入を待ち望む声も
    CP-2023-0065-28868949-thumb
    「これはアートか、マシンか」世界に130台だけの“ユートピア・ロードスター”がV12×7MTで魅せた究極の造形美
    CP-2023-0065-28867941-thumb
    「レクサスGSが帰ってくるとしたら…?」V8×FR×クアッドマフラーで描かれた“理想のスポーツセダン像”に注目が集まる
    CP-2023-0065-28980250-thumb
    「BMWがまたやった」…“世界に70台だけ”のコンセプトモデルが美しさと狂気の境界線に到達
    CP-2023-0065-28985432-thumb
    「ZでもGT-Rでもない!」180SXのDNAを継ぐ“日産の幻クーペ”が今、世界の注目を集めている
    CP-2023-0065-28980220-thumb
    「レクサスよりデカくてランクルにケンカ売った?」…“18年ぶりに帰ってきた日産フラッグシップSUV”の正体がヤバすぎた

    主要ニュース

    CP-2023-0065-28987010-thumb
    「これAMGじゃないってマジ?」“あの伝説の名車”を限界までブッ壊して再構築した狂気のハイパーカーが誕生
    CP-2023-0065-29026236-thumb
    「これが未来の車…だったのか?」今見ても衝撃しかない“迷走の極み”4選…その異形が語るブランドの黒歴史
    CP-2023-0065-28982458-thumb
    トヨタがついに「矢印を地面に投影するウインカー」を市販化!初採用はカローラクロス
    CP-2023-0065-29027323-thumb
    「ラグジュアリーの暴走」M4ベースなのにM4じゃない…ザガートと創業家が組んだ禁断の新車
    CP-2023-0065-29020433-thumb
    「ただのフィットと思ったら大間違い!」…ホンダが詰め込んだ“高級装備の限界”が常識を覆すレベルだった
    CP-2023-0065-28983858-thumb
    トヨタ「クラウン」70周年で限定モデル発売…水素仕様は910万円!専用店舗でのみ販売