伝説が蘇る?トヨタのGRMNスープラ、M4 CSLエンジン搭載で1千万円超えの限定モデルに

トヨタの代表的スポーツカー「スープラ」

最上級「GRMN」モデルを準備中

真のスープラに生まれ変わるのか

引用:MotorAuthority

チューニングカー文化の全盛期とされる1990年代。この時代を代表するスポーツカーの一つとして、トヨタのスープラが挙げられる。特に4世代モデルに搭載された2JZ-GTEエンジンは、当時はもちろん、今でも優れた耐久性を誇り、かなりのチューニングポテンシャルを持っている。

一方、現行の5世代スープラはBMW Z4と共同開発されたため、アイデンティティの面で物足りなさを感じるとの声が上がっている。では、このモデルはどうだろうか。トヨタの高性能ディビジョンGRの中でも最上級に位置する「GRMN」スープラが今年中に登場する予定である。

引用:MotorAuthority
引用:instagram @wilcoblok

ニュルブルクリンクで目撃

各所に専用パーツが適用されている

先日、ドイツのニュルブルクリンクサーキット近くで走行中のGRMNスープラプロトタイプが捉えられた。GRMNは「GAZOO Racing tuned by Meister of Nürburgring」の略で、その名の通りニュルブルクリンクで調整されたGRモデルを意味する。ニュルブルクリンクサーキットは現存するレーストラックの中で最も険しいトラックとして知られている。

捉えられたプロトタイプは、カモフラージュラッピングのみが施されており、現行のGRスープラとの外観の違いが各所で確認できる。まず、ボンネットには冷却ダクトが追加されている。フロントバンパーにはさらにスポーティなフロントリップと共に、両サイドにカナードが適用されている。これは本格的なトラック専用モデルに見られる要素である。側面には巨大なブレーキシステムと空力性能を考慮した専用サイドスカートが搭載されている。

引用:instagram @wilcoblok
引用:instagram @wilcoblok

 スポイラーは2種類?

スワンネックタイプも存在する

後部を見ると、さらに明確な違いがわかる。かなり大きな専用スポイラーが目を引く。ブラケット形状から、手動でスポイラーの角度を調整できると見られる。一部のプロトタイプには、空力性能の観点からより有利なスワンネックタイプのウィングが搭載されている。一般的なスポイラーは基本仕様、スワンネックウィングはオプションとして提供される可能性がある。

その下には存在感を強調する大型マフラーチップが取り付けられており、攻撃的な形状のリアディフューザーが差別化を図っている。サスペンションを含むシャシーのアップグレードにより、さらに低くなった地上高も目にとまる。では、GRMNスープラにはどのようなパワートレインが適用されるのだろうか。

引用:Bimmer Life
引用:Cars.com

M4 CSLエンジンを共有

予想販売価格は1千万円

現行のGRスープラには、最高出力197~258馬力を発揮する2.0L 4気筒ツインターボ、そして340~387馬力の3.0L直列6気筒ツインターボエンジンが搭載される。全仕様で8速自動変速機が選択可能で、6速マニュアル変速機は3.0Lエンジンと組み合わされる。業界によれば、GRMNスープラはBMW M4 CSLのS58エンジンを共有することになる。

このエンジンの排気量は3.0Lで同じだが、最高出力550馬力、最大トルク66.3kgf・mの強力な性能を発揮する。ここに6速マニュアルおよび8速自動変速機が組み合わされる可能性がある。業界では、トヨタが早ければ今年中にGRMNスープラを発売するだろうと予測している。限定販売が有力であり、価格は1千万円を超えると見られる。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0065-33912451-thumb
「このまま中国車になるのでは?」 フォルクスワーゲン、欧州を離れ中国集中へ
CP-2022-0212-33896562-thumb
「家族もEVも諦めない」新型GLBが示したベンツの覚悟
CP-2023-0065-33902653-thumb
メルセデス・ベンツCLAが電動化へ、600km航続と5分充電が示す次の一手
CP-2022-0212-33899522-thumb
「まだ終わらせない」トヨタの切り札GR GT、V8ハイブリッドが選ばれた理由
CP-2023-0065-33898471-thumb
「25%関税の衝撃」トランプ圧力8か月、日本と欧州が15%で踏みとどまった理由
CP-2023-0065-33905179-thumb
日産が中国で“コスパ怪物”投入、中国EVの土俵に立った瞬間
CP-2023-0186-33907556-thumb
冬の朝に増える“立てワイパー”、メーカー設計とズレた使い方が痛手に
CP-2024-0164-33996128-thumb
「来年、本当のEV戦争が始まる」第3世代電気自動車に世界が注目する理由
  • アクセスランキング

    「このまま中国車になるのでは?」 フォルクスワーゲン、欧州を離れ中国集中へ
    「家族もEVも諦めない」新型GLBが示したベンツの覚悟
    メルセデス・ベンツCLAが電動化へ、600km航続と5分充電が示す次の一手
    「まだ終わらせない」トヨタの切り札GR GT、V8ハイブリッドが選ばれた理由
    「25%関税の衝撃」トランプ圧力8か月、日本と欧州が15%で踏みとどまった理由
    日産が中国で“コスパ怪物”投入、中国EVの土俵に立った瞬間
    冬の朝に増える“立てワイパー”、メーカー設計とズレた使い方が痛手に
    「来年、本当のEV戦争が始まる」第3世代電気自動車に世界が注目する理由
    「最先端だからといって最善ではない」便利の裏で広がるユーザーの不満連鎖
    「中国EVだけじゃない」英国補助金で日産が仕掛けた価格反撃、コスパ勢力図が変わる

    最新ニュース

    CP-2023-0065-33912451-thumb
    「このまま中国車になるのでは?」 フォルクスワーゲン、欧州を離れ中国集中へ
    CP-2022-0212-33896562-thumb
    「家族もEVも諦めない」新型GLBが示したベンツの覚悟
    CP-2023-0065-33902653-thumb
    メルセデス・ベンツCLAが電動化へ、600km航続と5分充電が示す次の一手
    CP-2022-0212-33899522-thumb
    「まだ終わらせない」トヨタの切り札GR GT、V8ハイブリッドが選ばれた理由
    CP-2023-0065-33898471-thumb
    「25%関税の衝撃」トランプ圧力8か月、日本と欧州が15%で踏みとどまった理由
    CP-2023-0065-33905179-thumb
    日産が中国で“コスパ怪物”投入、中国EVの土俵に立った瞬間

    主要ニュース

    CP-2024-0164-33967268-thumb
    「最先端だからといって最善ではない」便利の裏で広がるユーザーの不満連鎖
    CP-2023-0065-33894976-thumb
    「中国EVだけじゃない」英国補助金で日産が仕掛けた価格反撃、コスパ勢力図が変わる
    CP-2024-0164-33967229-thumb
    多くが知っているはずのタイヤ空気圧、側面表示が基準にならない構造的理由
    CP-2025-0248-33891493-thumb
    「Gクラスがカブリオレ化」北欧で幌と剛性を限界検証、弱点はどこか
    CP-2023-0065-33890392-thumb
    発電機や作業機の象徴だった古いエンジン、GMが“常識破壊”でEV時代に引きずり出す
    CP-2023-0065-33890088-thumb
    「冬の朝に差が出る」ガソリンとディーゼル、暖房はどちらが有利か