
マツダの毛籠勝弘社長兼CEOは、ドイツの自動車専門誌auto motor und sportのインタビューで、スポーツカー「MX-5」(日本名:ロードスター)の次期モデルを電気駆動への対応を見据えて開発していることを明らかにした。軽さこそスポーツカーの楽しさだと証明してきたマツダが、重いバッテリーを積みながらも小型ロードスターを引き続き軽く仕上げると公言した形だ。

発言は、オーストラリアメディアの取材に応じたマツダ幹部が「次期MX-5が最後の内燃機関モデルになる可能性がある」と述べた後に出た。毛籠社長は「後継モデルは内燃機関のないシナリオにも備えておく必要がある」とし、「炭素繊維のような特殊素材を使わず、基本構造をさらに軽くすることがわれわれの課題だ」と述べた。

開発陣が狙うのは「1,000kgをわずかに下回る水準から1,200kgまで」で、毛籠社長は「十分に達成できると信じている」と語った。実現すれば、2023年公開の「MAZDA ICONIC SP」コンセプトから着想を得たとされるEV版MX-5は、現行の内燃機関モデルとほぼ同じ重さに収まる。欧州仕様の現行ND型が1,003kgであることを踏まえると、かなり挑戦的な数値だ。

電動化だけが未来ではなく、次期MX-5には新開発の2.5リッター直列4気筒「SKYACTIV-Z」も予想され、一部ハイブリッド化なら最高出力は223PSに達する可能性がある。米国仕様で最も高出力のMX-5が184PS、日本国内向けの「12R」でも200PSにとどまる点を考えると目を引く。登場は早くても2028年で、毛籠社長は手作業で仕上げるフラッグシップ構想も明かした。