
トヨタ自動車は2日、東京の直営販売店を通じて、米国で生産されたピックアップトラック「タンドラ」とSUV「ハイランダー」の販売を開始した。価格はタンドラが1,200万円(税込)、ハイランダーが860万円(税込)からに設定されている。
米国産車両の日本市場への導入は、トヨタの完全子会社であるトヨタモビリティ東京の芝浦店が先行して担当する。輸入手続きは国土交通省が創設した新制度(大臣認定制度)を活用し、書類審査による認証が行われる。この簡素化された制度は、日米の通商交渉を経て2月に導入されたものだ。
タンドラは左ハンドル、ハイランダーは右ハンドルを採用している。米国仕様をベースとしているため、ナビゲーションシステムなどは英語設定となっているが、ヘッドライト等は国内の保安基準に適合するよう改良が施されている。
トヨタがタンドラを国内で正規販売するのは今回が初めてだ。ハイランダーはかつて国内で「クルーガー」として展開されていたが、米国生産モデルの導入も今回が初となる。これらの車両は、今夏以降に全国のトヨタ系列販売店でも順次取り扱いが始まる予定で、トヨタは販売店への試乗車配備を進める計画だ。
一方、導入を検討中の中型セダン「カムリ」については、「準備が整い次第、順次販売を開始する」方針を明らかにしている。カムリは新制度を利用せず、日本市場向けの右ハンドル仕様を別途開発しているため、導入までに時間を要している模様だ。
今回のタンドラとハイランダーの輸入は、米国産自動車の普及が進まないことへのトランプ政権による市場開放要求や、「非関税障壁」との批判に対応する狙いがあるものとみられる。