発電機や作業機の象徴だった古いエンジン、GMが“常識破壊”でEV時代に引きずり出す

【引用:GM】騒々しい排気音と白煙を吐く2ストロークエンジンは、長らく自動車の世界から姿を消した過去の遺物だった。構造は単純で力強いが、環境汚染の象徴として淘汰され、EVと水素車が主役となった2025年に語られる存在ではない。ところが、その常識を真正面から覆す動きが米国自動車産業の象徴GMから飛び出した。GMが2ストロークエンジンを前提とした革新的な技術特許を出願し、業界に大きな衝撃が走っている。

【引用:YouTubeチャンネル「Grub ‘N Gas」】GMの狙いは、かつての2ストロークが抱えていた致命的欠陥を根本から解消することにある。鍵を握るのが可動式スリーブバルブだ。ピストンとシリンダーの間に薄い金属スリーブを挿入し、電子制御で上下させることで吸排気を精密に制御する。これにより吸気と排気が同時に行われる構造的弱点を克服し、未燃焼燃料の流出やオイル燃焼による汚染を大幅に抑制する。従来は粗雑だった2ストロークのガス交換が、4ストローク並み、あるいはそれ以上の精度へと進化した。

【引用:GM】この新型2ストロークの役割は車輪を回すことではない。GMが想定する用途は、電気自動車のバッテリーを充電する発電専用エンジンだ。航続距離延長型EVであるEREVでは、発電用エンジンの小型軽量化が性能を左右する。部品点数が少なく高出力な2ストロークは、発電機として理想的な特性を備える。4ストロークより小さく軽く、同サイズで高い発電能力を持つため、車体スペースとコストの両面で大きな利点を生む。

【引用:GM】マツダがロータリーを発電機に用いる発想と同じく、GMは古い内燃機関をEV時代の補完装置として再定義しようとしている。しかも2ストロークは製造コストと整備性でロータリーを上回る可能性がある。特許段階ではあるものの、この技術は無条件の電動化が唯一の解ではないことを示唆する。かつて死んだとされた技術が、最先端制御と融合し未来のEVを支える心臓として復活するのか。GMの賭けは、自動車の常識そのものを問い直している。

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