「欧州で走れば“違法”扱い?」サイバートラック、型式認証ゼロの衝撃

【引用:Depositphotos】サイバートラックは発売前から異例の注目を集めてきたが、その直線的な外観とステンレス外板によるエクソスケルトン構造は、欧州市場で大きな壁となっている。米国では日常的に見かけるようになった一方、欧州では関心や需要とは別に「登録そのものが困難」という根本的問題が存在し、構造的特性がその理由をさらに強調している。

【引用:Depositphotos】テスラ独自のステンレススチール外板は非常に高い剛性を持ちながら変形量が少なく、既存の自動車とは全く異なる。AWD仕様はデュアルモーター四輪駆動を採用し、0-0〜60mph加速は4.1秒、牽引能力は約4,990kg、走行距離はEPA推定約547kmと数値上の性能も強力だ。ただし車体サイズは一般的なピックアップより大きく、都市部での運用より広いエリアを前提とした構造で存在感が際立つ。

【引用:Depositphotos】欧州で登録が極めて難しい理由の核心は、EU型式認証を取得していない点にある。型式認証なしではEU加盟国での販売も一般登録もできず、歩行者保護規定や照明・ミラー類の細部基準など、現行仕様では適合しない項目が複数指摘される。特にステンレス外板は欧州が求める衝撃吸収構造に合致しない可能性が議論となり、これが最大の障壁となっている。

【引用:Depositphotos】短期間の滞在を認めるカルネ・ド・パサージュで外国ナンバーのまま走行したり、EU非加盟国ノルウェーで限定的に個人輸入されるケースは存在する。しかし、一般ユーザーに開かれた方法ではなく、違法ではないものの「正式登録要件を満たさないため、通常の道路使用が難しい」状態だと理解するのが正確だ。

【引用:Depositphotos】さらに米国市場でも販売は当初の期待ほど急伸しておらず、四半期販売の減速や生産目標の調整が報じられている。欧州では型式認証不在、米国では需要の伸び悩みが重なり、サイバートラックは複数の課題に直面している。テスラが今後どの方向で戦略を修正し、実際の市場需要がどう変化するのか注目が集まっている。

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